Don Basilio, o il finto Signor

ドン・バジリオ、または偽りの殿様

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露琪亜図"Eccola!"

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露琪亜図 "Eccola!"

以前は人のモチーフと言うものに全くと言っていいほど関心が湧かなかったのですが、昨年ぐらいから物語の人物、キャラクターと言ったものを形にしたいという思いが強くなっています。私自身の舞台に対する主要な関心がオペラということもあり、リゴレットとメフィストに続き、今回はルチアにチャレンジしてみました。

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女性の姿はこれまで全く作ったことがなかったのでどうしたものかなと思っていたのですが、たまたまメフィストを作っているときに行けそうなプランを思いついたので、実は昨年の暮れぐらいに試作を重ねていました。時間がかかったのは、全身が或る程度固まったものの顔のパーツが出せなかったことや、女性らしい細さややわらかさの表現、最終的なポージングが固まらなかったことなど結構色々と^^;

最終的に顔がうまくいかない一方で後ろ姿が気に入ったこともあり、背中でドラマを表現できる人物を考えてルチアになったといういきさつです。

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そんな訳でルチアにした理由は後付けではあるものの、どういった視点から見たどういった姿であれば狂乱を表現できるかには頭を悩ませました。血塗れにしたり派手なモーションをつけたポーズにもできたのですが、1カットでそれを感じさせるのには、むしろひたすら美しく静謐な画面の中に不気味で異常な要素が含まれている方がいいだろうと思い、このかたちに。
血で汚れているのは果たして右手だけなのかは、鑑賞される方のご想像に委ねたいと思います(作品の左側から見るとこの辺見えちゃうんですが、そっちからは見ないでねということでw)

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衣の襞は敢えて屈折した感じにしてみました。本当はこれはメフィストで使ってみようと当初考えていたアイディアだったのですが、どうしても下天している感じにならなくてお蔵入りになっていたものをこちらで改めて。
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INU (Canis lupus familiaris)

昨年挙げましたし、折角なのでこちらも今後も挙げて行こうと思います。

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イヌは割と何度か作ったことのあるテーマでしたし(最近だとこれとか)、当初はあまり新しいことができるように思えず気が進まなかったのですが、昨年ブルドッグの顔を紙の皺で表現した素晴らしい作品があったことを思い出し、一気に創作意欲が湧いて楽しんで作ることができました。

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もちろんあのしわくちゃした顔をどう表現しようかなというのがまず念頭に。
以前見た作品も参照はしましたが折角なら違う切り口をと思いまして、何重かにした紙を緩く纏めて目や顔の皺が見えてくるようなものを目指しました。

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それからずんぐりむっくりとした体つきですね~足を短くするのはもちろんのことですが全体に紙を大目に重ねたり膨らませたりしてむちむちした筋肉が感じられるように作ってみたつもりです。
思った以上に気に入る出来になって満足しています^^
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凶龍図

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凶龍図
Gyarados

ちょうど1年ほど前に作ったギャラドスを、改めて作品に纏め直してみようと思ったもの。

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前に作ったものから折り方そのものは全く変えていないので、こちらもインサイド・アウトで背びれは全部裏側が出てきてます。裏打ちして違う色が出るようにしてもよかったんだけど、初代のポケモンのドット絵のほぼ単色な感じをオマージュして敢えてそのあたりの細工はしませんでした。
初代のポケモンの画面は当然ゲームボーイなので完全に平面で、その平面性は意識して作りました。

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一方で当然折り紙そのものの持っている厚みはプラスのものとして活かしたくて、特にこいつの場合顔のパーツはそもそもかなり立体的に纏めていることもあり、この立体性と平面性の間でうまく遊べればと思った次第。

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もうちょっといろいろこの路線で遊んでみたいなと思っていますが、次は何になることやら。
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梅菲斯特図 "Ma il reprobo fischia!"

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梅菲斯特図 "Ma il reprobo fischia!"

弄臣図に続き、歌劇の主題によるもの。
A.ボーイトの『メフィストーフェレ』は大好きな作品で、以前にも契約の場を作ってみたことがあります。先日のリゴレットを踏襲したスタイルの中で、改めて表現してみたいと思い、形にしてみました。

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メフィストは以前の作品でも登場した悪魔をベースにしていますが、より人に近い姿に仕上げたいと思い、試行錯誤を重ねました。
口や耳、翼など旧作ではかなり大きくおどろおどろしく作っていた部分を小さくした分、顔つきそのものや手により紙を割いて細かな表情をつけるよう努力しました。くりくりとした髪の毛の表現も試みています。

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このオペラでのメフィストは兎に角口笛を吹く場面がたくさんあるので、どうしても口笛を吹かせたかった!
この手つきを形にするのに一番苦労したかもしれません。

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場面としてはエピローグ、ファウストは救済され、神を讃える天使の合唱のなかで、口笛を吹きながら悪魔が堕ちていくところ。
敗北して消えてゆきながらも、斜に構えて、努めて皮肉に陽気な姿を保とうとする一瞬です。
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弄臣図 "Si, vendetta"

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弄臣図 "Si, vendetta"

久しぶりに折り紙の投稿、G.F.F.ヴェルディの『リゴレット』をテーマにしました。
別の作品を作ろうと思っているうちに偶然人型ができまして、これまで作ってきた日本画的な枠の中でオペラの登場人物を描いてみようという意欲が湧いたものの、途中でいろいろな他のアイディアなど神保町WKでの頭蓋骨シリーズが間に入っているうちに完成が先延ばしになっていたので、どうにか記事にできてほっとしています。

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場面としては2幕の終わり、愛娘を弄ばれて怒りに震えるリゴレットが復讐を誓うところです。
そこまでの娘とのやり取りとかつて自分を呪った伯爵の言葉で、音楽も感情も高まったところで、ふっと静かになって復讐を語りだす……ここから先、怒りの爆発に向かっていく直前の、嵐の前の静けさのようなところを表現できたらと思いました。

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試作をいくつか作った時にはうまくすると自立できることも分かったのですが、この平面の世界に落とし込んだ方がむしろ緊張感がうまく引き出せるように思いました。その目的をより達成し、爆発的な怒りの籠った姿を表現するため、敢えてやや無理のある体勢を取らせています。
個別のパーツとしては、顔の表情以上に手の表情に苦労しました。演劇をやる人が手を大事にするのがよくわかった気がします。

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背景はごちゃごちゃ作りこまず、暗黒の中にぽつんと置くことでリゴレットの孤独を感じさせたいと思いました。

ただ、最近観て感銘を受けたフランス人間国宝展などを思い返すと、もっともっと抽象化させた世界の中でこうしたことを表現できたかもしれない、と感じています。
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