Don Basilio, o il finto Signor

ドン・バジリオ、または偽りの殿様

弄臣図 "Si, vendetta"

rigoletto-1.jpg

弄臣図 "Si, vendetta"

久しぶりに折り紙の投稿、G.F.F.ヴェルディの『リゴレット』をテーマにしました。
別の作品を作ろうと思っているうちに偶然人型ができまして、これまで作ってきた日本画的な枠の中でオペラの登場人物を描いてみようという意欲が湧いたものの、途中でいろいろな他のアイディアなど神保町WKでの頭蓋骨シリーズが間に入っているうちに完成が先延ばしになっていたので、どうにか記事にできてほっとしています。

rigoletto-2.jpg

場面としては2幕の終わり、愛娘を弄ばれて怒りに震えるリゴレットが復讐を誓うところです。
そこまでの娘とのやり取りとかつて自分を呪った伯爵の言葉で、音楽も感情も高まったところで、ふっと静かになって復讐を語りだす……ここから先、怒りの爆発に向かっていく直前の、嵐の前の静けさのようなところを表現できたらと思いました。

rigoletto-3.jpg

試作をいくつか作った時にはうまくすると自立できることも分かったのですが、この平面の世界に落とし込んだ方がむしろ緊張感がうまく引き出せるように思いました。その目的をより達成し、爆発的な怒りの籠った姿を表現するため、敢えてやや無理のある体勢を取らせています。
個別のパーツとしては、顔の表情以上に手の表情に苦労しました。演劇をやる人が手を大事にするのがよくわかった気がします。

rigoletto-4.jpg

背景はごちゃごちゃ作りこまず、暗黒の中にぽつんと置くことでリゴレットの孤独を感じさせたいと思いました。

ただ、最近観て感銘を受けたフランス人間国宝展などを思い返すと、もっともっと抽象化させた世界の中でこうしたことを表現できたかもしれない、と感じています。
スポンサーサイト
折り紙 | コメント:0 | トラックバック:0 |

獅子の頭

20170809_074804024.jpg

獅子の頭
A head of a lion

先日デスモスチルスの時にも書いたとおり、神保町ヴンダーカンマーの端の方で少しだけ頭蓋骨のシリーズを置かせていただいています。

20170722_172639208.jpg

初日に折角だから新作をと思い、それなら今回準備したくてできなかった食肉目をということでチャレンジしてみました。
来店された方とお話ししつつというのもあり、2週間取り組んで完成しなかったお題目ということもあり、ライヴで作っていますというのにはあまりにも時間がかかりましたが、最終的には5時間ほどかけて漸く上の写真の形に纏まりました。
いやしかし形になってよかった^^;

20170809_074838152.jpg

とはいえもう少しきちんと作り直したい気持ちはありましたので、この時にできたものをベースに何度か作って調整。
歯の作りでかなり悩みはしつつも、ひとまずは形になったかなというところ。

20170809_074641956.jpg

鼻孔とかは結構どうしたらいいかわかるようになってきたのですが、毎度毎度眼窩でかなり悩みます。
デスモである程度方針を掴めたのですが、それでもここをまとめるのに一番時間がかかりました^^;

20170809_074720221.jpg

顎の筋肉がつくあたりは作っていて楽しいです(笑)

20170809_074745570.jpg

前からのフォルムはもう少し横に膨らましたいなあ、とも。
折り紙 | コメント:0 | トラックバック:0 |

束柱の頭

20170721_073912538.jpg

束柱の頭
A skull of a desmostylus

先日から作っている哺乳類の頭シリーズ、5つ目は絶滅した奇獣デスモスチルスです。

20170721_073815779.jpg

以前全身の復元を作ってみましたが、そのころからいつかこいつは骨を作ってみたいと思っていました。
というのも彼らの持つ多くの奇妙な特徴の中でも最も謎めいているのが、その歯だからです。

20170721_073939182.jpg

多くの哺乳類がかなり凸凹した歯を持っているのにもかかわらず、彼らの歯はつるつるしていて円柱を束ねたような姿(古生物に詳しい人の間では「のり巻き束ねたような」という定番フレーズがありますが、ふつうのり巻きなんざ束ねませんよねw)。
デスモスチルスという学名もそこに由来しています。

20170721_073644405.jpg

とはいえ口の奥まった位置にある歯を全身復元で折りだすのはあまり意味がないと言いますか、見えるはずがないものを見せてもなあというところがありまして、作るなら歯なり頭の骨なりというものにしたかった訳です。
この歯は束ねられたのり巻き数本分で1本の歯になるので、この頭についているのは1本分の歯というイメージです。本来ならもう何本か生えていますし頭に対する歯のサイズも大きいのですが、私の技量による部分が半分と、たくさん歯を作ると却ってこの歯の印象が薄れそうな気がしたので、このような形にしてみました。
まあ化石の場合往々にして歯が抜けてることもありますしね。

20170721_073824985.jpg

実はかなり滑り込みでこれは昨日の夜できたのですが、明日から始まる神保町ヴンダーカンマーに出品します。
ヒトゾウウシウマも併せて展示します(販売はありません)。
また、7/29&30には所属している博物倶楽部で大人向きのワークショップを行いますので、こちらもぜひお立ち寄りください!
20170712205035-01.jpg
折り紙 | コメント:0 | トラックバック:0 |

馬の頭

20170712_074208661.jpg

馬の頭
A skull of a horse

に続き頭蓋骨のシリーズ。
今回は奇蹄類代表ということで、ウマの頭を作ってみました。

20170712_074136435.jpg

本当は食肉類を作りたかったんですがこれがどうにもこうにもうまくいかず、続いて私がいちばん好きな頭蓋骨であるカバにチャレンジしてみてなんとなく形になりはしたものの、納得いくものにならずこちらもボツに。
カバの途中でウマの方針が見えたのでこちらを仕上げてみました。

20170712_074254557.jpg

こうして作ってみると偶蹄と奇蹄ではかなり頭の骨が違うなあと勉強になりました。

20170712_074326415.jpg

夏までにもうひとつぐらい形にしたいなあと思っています。
折り紙 | コメント:0 | トラックバック:0 |

牛の頭

20170625_125010695.jpg

牛の頭
A skull of an ox

象の頭に続き牛の頭です。
今回も特にウシ科のどの生き物のというところには敢えて深入りせず、ざっくりとした牛の頭蓋骨のイメージをもとに作っています(強いて言えばオーロックスでしょうか)。

20170625_124922900.jpg

髑髏や象の頭のときと似たような方針では作っているものの、これだけ顔の長さが違うと新たに考える点もいろいろ。
象の頭を上下逆さにするところからスタートしました。

20170625_125043692.jpg

歯で苦労するかなとは思っていたものの、むしろしんどかったのは眼窩。形、位置ともにこれだ!というところになかなか行かず、かなり悩みました。

20170625_124935752.jpg

次は肉食の生き物がいけたらなと思いつつ、まだ何も考えてません(笑)
折り紙 | コメント:0 | トラックバック:0 |
| ホーム |次のページ>>