Don Basilio, o il finto Signor

ドン・バジリオ、または偽りの殿様

開幕1周年

立ち上げたのは最近だとばかり思っていたのに、気づけばもう1年たったんですね^^;

この1年で書いた記事は133件。
来場者数は2013年1月あたりからしかカウントしていませんが昨日までで3745アクセス。
お蔭さまで順調に更新を続けることができています。
毎度覗いていただいている方には感謝の気持ちでいっぱいです。

今後どのぐらい自分がここに時間をかけることができるのかはわかりませんが、書きたいことはまだまだたくさんあります^^
浮世離れした趣味の話ばかりの他愛のない内容ではありますが、どうぞよろしくお引き立てのほどをお願い申しあげまする。

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思ったこと。とか | コメント:0 | トラックバック:0 |

オペラなひと♪千夜一夜 ~第四十七夜/剛毅なる武人~

このシリーズも我ながらよく保ってるもんだなぁと感心するやら呆れるやらなのですが、もうすぐ五十の峠が見えて参りました。第四十七夜、随分やったもんです。
四十七と言えば日本では武人たる赤穂浪士に所縁のある数ですから、ちょっとそこに肖って、今宵は無骨で豪快なバリトンを。

Guelfi.jpg


ジャン=ジャコモ・グェルフィ
(Gian Giacomo Guelfi)
1924~2012
Baritone
Italy
※この手の伊国系の名前はどこで切るのかが謎です(^^;ネットで見ても“Giangiacomo”表記派と“Gian Giacomo”表記派がいて頭を抱えます。。。今回はグェルフィ自身が協力して作成されたと言うMytoの出しているアリア集の表記に従い、この表記にしました。

残念ながら正規録音にはあまり恵まれていません。
しかし残されたあまり音質の良くない録音からでも、その強烈なパワーを宿した声を伺い知ることができます。「圧倒的」と言うことばがこれほど似合う歌手もおらず、録音で聴く限り声の馬力という面から行くのであれば、史上並みいる名バリトンを向こうに据えても尚彼の方が凄いかもしれない。最近のバリトンで同じ姓のカルロ・グェルフィという人がいますが、声のキャラクターは正反対です(っていうかなんであんな平板な声で人気があるんだカルロは^^;なんか別の路線の役ならまだわかるんだが)。
「ライオンのような声」と言う喩えがまさにぴったりくる感じですが、調べてみると「ライオンのような声」と呼ばれた19世紀末の伝説のバリトン、ティッタ・ルッフォの弟子だったと言いますから何となく納得してしまいますね(笑)

いかつい筋肉質な歌声に反して(?)、歌手を目指すまでは法学を学んでいたのだとか。そのせいもあってか(??)、力強い声ではあるもののそれだけでごり押ししていくようなタイプの歌ではなく、歌い回しも巧くてちょっとインテリめいた役どころでも味のある歌を聴かせて呉れます。

テノールのフランコ・コレッリとは同期だったそうで仲が良かったとか。調べてみると共演も多いです。また、前回登場したベルゴンツィとは同じ年でこちらも結構共演しています。

<ここがすごい!>
剛毅な武人。豪快な武闘派。気風のいい漢。
このひとの声を聴くと、即座にこうした言葉が思い浮かぶぐらい、非常にごつくて分厚い声です。いまどきこういう声は聴かないというレベルではなく、録音史に於いてもなかなかこういう強い声の人はいないです。あくの強い美声と言うところのみを見るのであれば、この超重厚な声に匹敵するのは、或る意味クリストフぐらいではあるまいかと。バスティアニーニのような気品やカプッチッリのような荘重さこそないですが、パワーと言う点では彼らを凌ぐ強烈な声です。そして同時に、何処か漢らしい清々しさもあります。何と言いますか、仲間内から「あいつほど気分のいいやつはいない」と言われてそうな感じ(笑)と言っても、エンリーコ(G.ドニゼッティ『ランメルモールのルチア』)やスカルピア(G.プッチーニ『トスカ』)のようなやらしい役柄でも実力を発揮する訳ですがww

ただそこから来るイメージは、不思議と脳味噌筋肉な体育会系という印象ではなく、どこかクレヴァーなのです。歌いぶりそのものは非常に荒々しいのですが、荒々しいだけに終始している訳ではない印象なんですね。同じ軍人気質でも猛将というよりは智将と言う感じ。何処がとか何がと言われると答えに窮すのですが(^^;、やはりその歌い口が藝達者なのだと思います。役作りもいかにもって言う雰囲気ではあるんだけど、それが見事な「いかにも」なんです。大物歌舞伎役者が自分が完全にものにしている役を演じている時のように、決まった型をびしっと決めている、或る種の様式美的なものが感じられるのです。

さてこのとおり、智恵の回る武人というイメージの役どころが合うぞ、となると似合ってくるあたりは大体想像がついてきます。パッと思いつくのはエツィオ(G.F.F.ヴェルディ『アッティラ』)、アモナズロ(同『アイーダ』)、マクベス(同『マクベス』)、ナブッコ(同『ナブッコ』)あたりはぴたりと来ます。珍しいところではエンリーコ5世(G.スポンティーニ『ホーエンシュタウフェンのアニェーゼ』)なども残していますが、ここでもドラマティックな歌いぶりが見事。エツィオは当時の『アッティラ』の上演回数から考えればかなりの数やっているのではないでしょうか。エツィオと言うとカプッチッリがハイBを出したものももちろん聴きものですが、彼のこの役もぜひ聴いていただきたいところ。

<ここは微妙かも(^^;>
僕自体は好きなんですが、彼の豪快過ぎるぐらいの力感のある声自体が苦手と言う人はいるかもしれませんね(^^;多分クリストフやコレッリみたいなアクが強い系が苦手な人は苦手なんじゃないかと。
あと結構出来不出来の波もありますかね~並みならぬ実力者だとは思うのですが。

<オススメ録音♪>
・エツィオ(G.F.F.ヴェルディ『アッティラ』)
ムーティ指揮/R.ライモンディ、ステッラ、チェッケレ共演/RAIローマ管弦楽団&合唱/1970年録音
>決して多くない本作の音源の中でも名盤と言っていいでしょう。グェルフィはこの役には本当によく嵌まっていると思います。憂国の士、ローマの英雄といった役どころですから、彼の武将声がびしっと決まっています。R.ライモンディとの対決も聴きもの。全曲未聴ですがクリストフとの共演盤もあり、2人の異形の声の対決はいい意味で怪獣映画を見ているような気分にもなります(笑)ただ、どちらでもアッティラ倒しちゃいそうな勢いですがwR.ライモンディはスタジオでも録音していますが、声は若々しいですし、なにより歌が巧い。まだ20代とは思えない堂々たる歌いぶりで、双葉より芳しいです。ステッラはキャラにあってるかと言うと微妙ですが達者、チェッケレが聴けるのも嬉しいところ。

・アモナズロ(G.F.F.ヴェルディ『アイーダ』)
クエスタ指揮/カーティス=ヴァーナ、コレッリ、ピラッツィーニ、ネーリ、ツェルビーニ共演/RAIトリノ管弦楽団&合唱/1956年録音
>大穴的な演奏でしょうか。実は個人的にはアモナズロのベストではないかと思います。荒々しく力強い声と表現は、悲劇の猛将の姿にぴったりです。この役出番的には落ち目でとほほな感じなんで、力のあるカッコいいバリトンがやらないと逆に様にならないんですが、彼ならば文句なしです!屈辱を噛みしめる誇り高い武人の様が感じられます。コレッリは癖の強いテノールですがここではぴったり、ネーリの不気味で頑固そうなランフィスも聴き応えがあります。それに較べると女声陣は若干薄味ですが悪くはなく、古いながらも結構楽しめる音源です。

・フランチェスコ・フォスカリ(G.F.F.ヴェルディ『2人のフォスカリ』)
ジュリーニ指揮/ベルゴンツィ、ヴィターレ共演/RAIミラノ管弦楽団&合唱団/1951年録音
>ベルゴンツィのところでも紹介した名盤。録音時20代とあって圧倒的な声を聴くことができますし、そんなに若いとは思えない老成した表現も見事なもの。録音は少ないけれども実力のある歌手に演じてほしいこの役を、グェルフィで聴けるのはありがたいです^^若々しいベルゴンツィもいいし、ヴィターレも上々。

・マクベス(G.F.F.ヴェルディ『マクベス』)
ガヴァッツェーニ指揮/ゲンジェル、ガエターニ、カセッラート=ランベルティ共演/ヴェネツィア・フェニーチェ歌劇場管弦楽団&合唱団/1968年録音
>グェルフィは私の中でのベスト・マクベスのひとりです(あとはカプッチッリとブルゾン、大穴でFD)。どちらかというと夫人に唆されて堕ちていく哀れな男という感じで演じられることの多い役だと思うのですが、同時に武人として尊敬を集め、曲がりなりにも王になった男という側面も重要と考えると、漢ぶりのいい彼の歌唱は納得できます。狂乱や幻影の場面も彼の演技功者なところが活きていて非常に巧い。これで周りが揃えば言うことなしなのですが…カットの多さやゲンジェルの後半の息切れ、脇2人の非力さなど勿体ないポイントが多いです。。。

・アシュトン卿エンリーコ(G.ドニゼッティ『ランメルモールのルチア』)
アバド指揮/スコット、G.ライモンディ、フェリン共演/ミラノ・スカラ座歌劇場管弦楽団&合唱団/1967年録音
>隠れ不滅の名盤。これは数あるルチアのライヴの中でもベストだと思います!グェルフィは登場すぐのアリアから堂々たる悪役ぶりで聴き手を一気に物語の世界に引きずり込みます。先のルチアとの重唱のところなどでもそのパワフルな声で強権的で厭らしい兄貴の姿を表出しています。スコットのルチアもキレッキレでその重唱のところでも熱唱していますし、狂乱の場も息を呑む出来ですが、登場のアリアが圧巻。G.ライモンディも彼の最良の録音であると同時にこの役の最高の歌唱と言うべきもので、ルチアに指輪を叩きつける場面の壮絶さは類を見ません。フェリンも名脇役ぶりを発揮していますし、アバドの指揮も充実。ルチア好きには外せない音源でしょう。

・ネリュスコ(G.マイヤベーア『アフリカの女』)
ムーティ指揮/ノーマン、ルケッティ、シゲーレ、フェリン、リナウド共演/フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団/1971年録音
>マイヤベーアの最後の作品の貴重な録音。個人的にはマイヤベーアは買っているもののこの作品はどうかなあと思ってはいるのですが、これだけのメンバーが揃うと聴き応えはあります。グェルフィ演ずるネリュスコは現地(としか言いようがないんだよな、アフリカと言ってもインドと言っても整合性がない気がする^^;)の武人で、西欧人を憎み、女王を愛する、歌の出番も多ければ演技力も要求されるバリトン冥利に尽きる役、言ってしまえば彼には持って来いの役です。そして、期待通りの好演で嬉しくなります^^

・皇帝エンリーコ5世(G.スポンティーニ『ホーエンシュタウフェンのアニェーゼ』)
グイ指揮/コレッリ、ウドヴィッチ、ドウ、アルバネーゼ、マスケリーニ、コルツァーニ共演/フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団/1954年録音
>これも演奏機会の恵まれていない作品ですが、結構ごっつい展開が続いて楽しめます。グェルフィはここでもまた強権的な役どころを輝かしく力感のある声で演じています。実はアリアらしいところはないのですが物語を動かしていく重要な役どころで、流石の存在感を発揮しています。ここでもコレッリが見事。他の歌手も隠れた実力者みたいな人が集まっていて良いです。

・スカルピア男爵(G.プッチーニ『トスカ』)
ギブソン指揮/ミラノフ、コレッリ、ラングドン共演/コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団/1957年録音
>あらゆる意味でライヴらしい音盤。グェルフィは予想に違わずいかにもな悪役ぶりですが、紋切り型ではなく堂に入ったというべきもので、まぁ憎々しいこと!(褒めてますw)絶好調の歌唱で音質が悪い中でもガンガン鳴るオケや合唱を越えて馬力のある声が飛んでくるテ=デウムは圧巻!それに2幕冒頭のモノローグも実に達者で、この部分をこんなにわくわく聴けるものも多くないです。コレッリもまた好調で“星は光りぬ”など希代の名唱ですが、“勝利だ!”のあとで音程が迷子になったりこの人らしいミスも散見されます(ちなみに“勝利だ!”という叫び自体は凄いですw)この2人に較べるとミラノフはちょっと割を喰った感じ。悪くはないけどもうひとつ小さく纏まっちゃっているような。

・アルフィオ(P.マスカーニ『カヴァレリア・ルスティカーナ』)2013.9.25追記
フォン=カラヤン指揮/コッソット、ベルゴンツィ共演/ミラノ・スカラ座歌劇場管弦楽団&合唱団/1965年録音
>超名盤。グェルフィの出ている音盤の中では一番手に入りやすいかな?この役実は結構役作りが難しいと思っていて、血の気の多いところもあるし主人公と決鬪をするけれども決して悪人ではない人物(むしろ主人公が道ならぬ戀をしている訳で^^;)ですから、悪役になり過ぎちゃうとちょっと違うのです。グェルフィは快男子っぷりを発揮しつつ、気の荒い人物像を造形していて見事。事実を知って怒り狂う場面では、フォン=カラヤン指揮による非常に音楽的なこの盤の中で唯一と言ってもいい感情の爆発を見せています。共演も秀逸ですし、オケや合唱も巧い、指揮も素晴らしく、音楽的には最高でしょう。

・ファヌエル(A.ボーイト『ネローネ』)2016.9.1追記
カプアーナ指揮/ピッキ、ペトリ、デ=カヴァリエーリ、ラッツァリーニ、マッツォーリ、クラバッシ、デ=パルマ、ディ=スタジオ共演/ナポリ・サン=カルロ歌劇場管弦楽団&合唱団/1957年録音
>台本作家としても活躍したボーイトがライフワークにしていた未完の大作。主役の歌唱陣が全体にもう少し(傍役はクラバッシやデ=パルマ、ディ=スタジオもいて揃ってるんだけど)、オケもいまいち纏まりに欠けるというところではあるのだけれど、そこに1本筋を通しているのがグェルフィ演ずるファヌエル。彼らしい存在感のある堂々とした歌唱がたまりません。荒々しいながらもヒロイックな声と知的な歌い口が舞台を引き締めています。静謐な祷りも味わい深いですし、終幕の重唱も泣かせます。シモンと対立する場面の迫力は言うにや及ぶ。彼を聴くためだけに手に入れるのも悪くないかもしれません。
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蒸気機関車

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蒸気機関車
Steam Locomotion

斜め後ろに座っている上司が突然「SL作って!」というので必死に考えたもの。1週間はかかるだろうと踏んでいたのだが何故か1日でできてしまって自分でびっくりした(^^;
っていうかですね、私のレパートリーの中心は動物でこういう機械系は苦手なんで、ほんと大変なんすよ、なのに意外と短時間でできちゃったから大変さが伝わらなかったんだな!(泣)

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ご覧のとおり車輪はあっさり諦めてますww改訂版を作るとしたら直すのはまずそこだよね。
イメージとしてはプラレールのカヴァー的なあれでした。

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後ろから見るとこんな感じになってます。ちっちゃいけど石炭入れるとこも一応ついてます。

割と周囲の評判は良かったんだけど、なんか写真で見るといまいちだね^^;


意外と気に入ったのでなまけっと出そうかな…生き物じゃないけどw
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バビルサ

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バビルサ
Babyrousa babyrussa

これもまた旧作。
インドネシアにあるアルファベットのkの字のかたちをしたスラウェシ島にのみ固有なブタの仲間。
スラウェシ島は固有種が多いのですが、そのなかでもその特徴的な風貌から有名です。
ブタの仲間ですが、体毛が少なくて結構スリムなイメージなのでこんな感じに。ちなみに現地の言葉で「バビ」はシカ、「ルサ」はブタなのだとか。そうすると何となくスリムなイメージなのも納得?(笑)

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ただ名前の由来となったのはそこではなく、顔の特徴に由来します。
上顎の牙が口に対して上方向に伸び、顔の皮膚を突き破って目の上の方に伸びています。これを角に見立てて「バビルサ」。
これはセックス・アピールなのだそうで、これが折れちゃうと繁殖は望めないし、オス同士は相手のこれに自分の下顎の牙をひっかけてメスを争うのだとか。なかなか熾烈な争いです。
嘘かまことか伸び過ぎちゃって頭に刺さってお亡くなりになる個体もいるのだとか…なんか痛そうだし可哀そうですね^^;

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物凄く単純にこの面構えを作りたいなと思って作ったもの。
自分が作るものの多くは実はそうなのですが、顔に多くのパーツが必要で、身体は大したことないので顔と身体のバランスを取るのが難しくて^^;
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かはくの展示から~第26回/シロナガスクジラ~

このblogは国立科学博物館の公式見解ではなくファンの個人ページですので、その点についてはご留意ください。

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シロナガスクジラ
Balaenoptera musculus
(地球館1階)
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かはくには屋外展示もいくつかあります。こいつはそのなかでも一番有名なもので、館の出口を出てすぐのところに。
屋内の展示もそうではあるのですがそれ以上に屋外展示は傷みやすいため、ある程度のスパンで修復が必要です。こいつもつい最近まで修復をしていました。「修復」と言っても昔の状態に戻すだけではなく、最新の研究成果を踏まえたり新たなこだわりポイントを入れたりしています。こいつについても、眼に義眼(デカい!)を入れたり、感覚毛と呼ばれる体毛を一部に生やしたりしているのだとか。

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ご存じのとおりクジラは大きな生きものですが、このシロナガスクジラは現生脊椎動物では最大で、長さは33m以上、重さは190tにもなります。
この模型は実物大ですので、是非その大きさを体感していただくとともに、間近で観察していただければ。
こいつを観る分には入館料はかかりませんしねw

前から見ると頭の上に鼻の穴が2つあります。
クジラは大きく2つのグループに分かれ、ひとつがマッコウクジラを代表選手とする歯の生えているハクジラ、もうひとつがこのシロナガスクジラを代表に据える歯はないけれどクジラヒゲと呼ばれる特殊な器官が口の中に生えているヒゲクジラ(これをどう使っているのかという話はいずれどこかで)。この鼻の穴が2つというのはヒゲクジラの特徴です。ハクジラは鼻の穴は1つ。
この鼻の穴の位置や形は種類によって違うので、海で見分ける際の役に立ちます。

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実は日本館の中からでも探すとこうして尻尾をすぐそばで見ることも。
この尻尾の先も種類によって違うので、野外で見分けるポイント。

観ていただくとわかりますが、尻尾は横に割れています。
この横に割れているというのは水中に帰って行った哺乳類に共通する特徴で、必ずしも近くないジュゴンなどでも同じようになっています。これがサメなどの魚や恐竜時代の魚に似た爬虫類などだと縦に割れています。これは要するに使い方の違い。クジラやジュゴンなどの哺乳類は縦に、魚や爬虫類では横に尻尾を振っています。

<参考>
・完璧版 クジラとイルカの図鑑 オールカラー世界のすべての鯨類/マーク・カーワディン著/前畑政善日本語版監修/日本ヴォーグ社/2003(第4刷)
国立科学博物館Webサイト
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Achrocanthosaurus・改

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アクロカントサウルス・改
Achrocanthosaurus atokensis
revised version

改訂と言うか殆ど作り直し。
前作はこちら

やっぱりこの背鰭の存在がもっと派手に出てきた方がいいような気がしていて、もうほんとにそこだけ盛り上げた感じ。

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ただ、頑張って背鰭を折りだしたら前脚のやっつけ感が半端なくなってしまったw
なんだかもう少しうまい折りだしができねえかと思うんだが…分厚くなっちゃうと形が整わんのよね。薄い紙で折るとたぶん後肢で自立しなくなっちゃうしなぁ。そこが改まれば再改定もあり得ますねこれは。

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巧く仕上げることができなくて本折りまでかなり練習を繰り返しました。しかも半分は失敗というw
なんとかコツが摑めてここまで漕ぎつけました…漕ぎつけた感がものすごいですがw
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オペラなひと♪千夜一夜 ~第四十六夜/正統派は彼だ~

前回はヴェルディ歌いではない人の登板でヴェルディ成分が薄まったので(なんじゃそりゃ)、再びヴェルディ歌いを。
個人的には、ヴェルディを歌わせたらこの人こそ最高のテノールだと思っています(もちろん演目に依る部分はある訳ですが)。

Bergonzi.jpg


カルロ・ベルゴンツィ
(Carlo Bergonzi)
1924~2014
Tenore
Italy

と言っても何だか日本での評価はいま一つパッとしない感じで、大体が「デル=モナコ、コレッリ、ディ=ステファノに続く4番手」とか「優等生的歌唱で印象が薄い」とかなんだかさんざんな言われようをよくされています。
が、あくまで私個人の意見ですが、彼は決して4番手ではなく、録音史に於けるヴェルディ・テノールの筆頭に挙げるべき最高のテノールです。デル=モナコやコレッリが凄まじいのはもちろんなのですが、どちらも異形とも言うべき特殊な歌手で、ヴェルディの書いた美しい旋律を素直に伝えて呉れるかと言うと疑問符を付けざるを得ません(ちなみに、このブログを何度かご覧の方はご存知かと思いますが、素晴らしい録音もあるとはいえ僕はディ=ステファノは過大評価されていると思っています)。「優等生的な歌唱」、というのもあくまで上記のようなある種過激な歌劇歌手たちと比較したときにという話であって、情熱的で力強い声と歌はまさに伊ものを歌うためのもの。
虚心を以て彼の歌を聴いてみて欲しいものです。

高齢ですがまだご存命中です(2013.9現在)。2014年7月25日に亡くなりました。ご冥福をお祈りします。
かなり最近まで歌ってらっしゃいました。僕が視聴した範囲では、レヴァインのメト・デヴュー25周年を祝った1996年のガラ・コンサートで、御歳72歳の時の映像。演目は、G.F.F.ヴェルディ『ルイザ・ミラー』のアリア“星の明るい夕べ”と『第1回十字軍のロンバルディア人』から3重唱(ジューン・アンダーソン、フェルッチョ・フルラネット共演)。流石に声そのものは衰えているのですが、それが気にならないぐらい素晴らしい歌でメトを魅了しています!本当に70にならないと歌えない歌でしょう、あれは。
更にその数年後の2001年には来日もして、日本のファンを感動させたとか。本当に息の長い歌手で、頭が下がります。

意外なことにもともとはバリトンでデビューしたのだとか。同じくバリトン・スタートのドミンゴは何となく納得いきますが、ベルゴンツィをバリトンって…どんな耳してたのよ最初の先生(^^;

<ここがすごい!>
この人を異常児ではなく正統派たらしめている所以は、何と言っても歌い口の巧さと歌のスタイルの美しさにあります。何かと伊ものについては異形の歌手を持ち上げるのがこの国の傾向のように思うのですが(カラス、デル=モナコ、コレッリ、ゴッビ、クリストフ…etc.)、もちろんそれはそれで得難い魅力はあるものの(さっき並べた異形の歌手軍団、いずれも私も大好きな歌手です)、作曲者の書いた旋律やそれまで築き上げられてきた伝統と真摯に向き合い、美しい歌を歌えるということもまた、歌手の非凡さを示すひとつの指標だと思うのです。そうした意味で、特に伊ものを歌わせてこれほどスタイリッシュで、尚且つ聴衆の心を鷲掴みにする魅力を持っている歌手となると、ベルゴンツィを於いて他にはいないでしょう。声の持つ強烈なパワーや豪快さは同時代の他のテノールに及ばないかもしれませんが、純粋に歌うこと、紡ぎ出す歌そのもので以て勝負をするならば――そして或る意味でこれこそが声楽に於ける正統派の勝負の仕方だと思う訳ですが――、彼は誰よりも優れているように私は感じます。
極端なことを言いいますが、まだ聴いたことのない伊もののテノールの役があるなら、まずは彼の音源を探してみるといいと思います。それぐらい彼の歌には間違いがありません。元の旋律の形をきちんと把握しつつ、伊的な熱も知ることができるのですから。ただ、もちろん超絶技巧のロッシーニとか超ハイトーン連発のベッリーニみたいな演目では違いますよ(笑)

「折り目が正しすぎて優等生的」というのも、上述したとおり他の剛腕歌手に較べれば、というところでもありますし、更に言うならベルゴンツィのライヴ盤を聴いたことがありますか?と逆に問いたい。火の点いたときの彼の歌は、彼らしいスタイルの良さを維持しながらも物凄い熱情が感じられます。ライヴでのマンリーコ(G.F.F.ヴェルディ『イル=トロヴァトーレ』)を、リッカルド(同『仮面舞踏会』)を、エドガルド(G.ドニゼッティ『ランメルモールのルチア』)を聴いてみて下さい。これこそが伊国のテノールだと実感することができますから。

<ここは微妙かも(^^;>
ここまででお分かりのとおりほぼ溺愛状態ですw
敢えて欠点として取り上げるのならば、真面目すぎると言うことぐらいでしょうか。だから様式がしっかりしているものの方がいい気がします。
また、ドラマティコではないのでその面で役柄が絞られるところも。伊もの以外は合わない気がすると書こうとして、そういえばそもそも聴いたことがなさそうだなと思って調べてみたら殆ど歌っていないのでした。自分の領分のよくわかった人だということも言えそうですね(笑)

<オススメ録音♪>
・マンリーコ(G.F.F.ヴェルディ『イル=トロヴァトーレ』)
クレヴァ指揮/ステッラ、バスティアニーニ、シミオナート、ウィルダーマン共演/メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱/1960年録音
セラフィン指揮/ステッラ、バスティアニーニ、コッソット、ヴィンコ共演/ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団/1962年録音
>いずれ劣らぬ不滅の名盤。メンバーもほとんど同じで、若干の差異で何を優先するかによって評価が変わりそう。有名なセラフィン盤はスタジオ録音としては未だに最高の録音のひとつです。コッソットがあまりにも若々しく、およそアズチェーナのイメージ出ないことを除けば、名匠セラフィンのタクトの下、豊麗な音楽が展開していきます。オケ、合唱、そして録音史上最も優れたフェランドである名脇役ヴィンコは間違いなくこちらの方が上。ここでのベルゴンツィは彼の長所が前面に出ており、彼の歌のフォルムの美しさを楽しむならばこちらでしょう。特に柔らかな旋律そのものの魅力を味わいたい部分に関しては、演歌歌手コレルリや黄金喇叭デル=モナコよりもベルゴンツィでしょう。
この端正な歌が物足りない、これだからベルゴンツィはつまらないと思ってらっしゃる向きの方にこそ是非聴いていただきたいのがクレヴァ盤!これはまさに火を吹くライヴ音源と言うべきで、メリハリを豪快に利かせるクレヴァの指揮により、これぞヴェルディ!というべき熱に浮かされたような音楽を楽しむことができます。ここでの体当たり的なベルゴンツィの力強い歌唱は本当に凄い!シッパーズ盤のコレルリもびっくりの、ライヴの熱気に乗ったパワフルな歌を聴かせて呉れます!もちろん武弁一辺倒ではなく、彼の持ち味の端正な口跡も生きていて、カヴァティーナの見事なこと。セラフィン盤が格調高い楷書体なら、クレヴァ盤はよりダイナミックで力感溢れる書体とでも言いましょうか。ステッラ、バスティアニーニについても同様のことが言えて、ヴェルディの音楽の熱を楽しみたいならこちらと言うところ(彼らの楷書もまた美しい訳です^^)。アズチェーナを歌わせたらシミオナートは天下一品、ドロドロとした迫力や不気味さではコッソットは敵いません。ウィルダーマンは普通、オケ、合唱はあまり巧くないのでそちらを重視される方はセラフィン盤の方がいいでしょう。

・ボストン提督リッカルド(G.F.F.ヴェルディ『仮面舞踏会』)
サンティ指揮/リザネク、メリル、マデイラ、ローテンベルガー、ジャイオッティ共演/メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱/1962年録音
>実を申せばこの役は彼の最大のあたり役のひとつで録音もいくつかあるのですが、ふたつのスタジオ録音はそれぞれどうしても気に喰わないキャストがいたことで入手しておらず、NHKの素晴らしい録音はyoutubeなどで部分的にはその素晴らしい演奏に触れているものの全曲が入手できておらず、というところで全曲聴けてるのがこれだけなんです、お恥ずかしい。。。でも、ここでのベルゴンツィは当たり役の名に恥じない立派でアツい歌唱です!ドミンゴやパヴァロッティも素晴らしい録音を残していますが、リッカルドは彼でこそと思わせる仕上がりです。有名なアリアももちろんですが、小粋な舟唄のスタイリッシュさや重唱の旨さは特筆すべきもの。メリルの味のあるバリトンや小回りの良く利いたローテンベルガーも見事ですが、リザネクはちょっと重いかな(^^;マデイラはここでしか聴いたことがありませんがまあまあといったところ。

・レーヴェンスウッド卿エドガルド(G.ドニゼッティ『ランメルモールのルチア』)
プレートル指揮/モッフォ、セレーニ、フラジェッロ、デュヴァル共演/RCAイタリア・オペラ管弦楽団&合唱団/1965年録音
バルトレッティ指揮/スコット、ザナージ、クラバッシ共演/NHK交響楽団&東京放送合唱団/1967年録音
シッパーズ指揮/シルズ、カプッチッリ、ディアス、ダッラポッツァ共演/LSO&アンブロジアン・オペラ合唱団/1970年録音
>いずれも超名盤で、どれを選ぶかは趣味の問題でしょう。ベルゴンツィの歌唱はどれを聴いてもハイレベルなところで安定しています。やはりこうした様式美の世界ではこの人の丁寧な歌作りが冴えます。あの熱狂のイタリア・オペラでもきっちり自分の領分で歌っていて、それがとても効果的。個人的には3大エドガルドの一角(あと2人はクラウスとジャンニ・ライモンディ!)。面白いぐらい3つの録音で共演がバラけていますが、いずれ劣らぬ名唱を繰り広げていてどれがいいかは趣味の問題。ベルゴンツィを軸にルチア、エンリーコ、ライモンドを聴き比べても面白いと思います。

・ドン・カルロ(G.F.F.ヴェルディ『ドン・カルロ』)
ショルティ指揮/ギャウロフ、テバルディ、バンブリー、フィッシャー=ディースカウ、タルヴェラ、フランク共演/コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団/1965年録音
>これも名盤だと思います。というかこのメンバーですからね、そりゃあ(笑)ベルゴンツィはここでもスタイリッシュな歌いぶり。この役は表題役とは言いながらも周りの他の役の個性が強すぎるため影が薄くなってしまいがちですが、このインターナショナルなメンバーの中でテバルディと2人伊的で華やかな歌の世界を繰り広げています。そのテバルディは流石に姥桜ですがその表現力は目を見張るもの。ギャウロフはどの録音でのフィリッポも素晴らしいですがここでは権威的な役作りと立派な声で聴き応えがあります(最後の最後で落ちてるけど^^;)し、タルヴェラがぶっとい声なんで対決場面はゾクゾクします。バンブリーは最高のエボリ。これでロドリーゴがフィッシャー=ディースカウじゃ無ければなぁ…彼も独語版なら変じゃないんだが。

・マクダフ(G.F.F.ヴェルディ『マクベス』)
ラインスドルフ指揮/ウォーレン、リザネク、ハインズ共演/メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団/1959年録音
>名盤。マクダフは初演の歌手がしょぼかったせいであまり歌う場面の無いチョイ役ですが、いいアリアがありますしできればいいテノールで聴きたいところ。ここでのベルゴンツィの歌はこの役のひとつのベストと言ってもいい素晴らしい出来です。名テノールが歌うと煌びやかな主役になってしまいかねない(アバド盤のドミンゴとか)のですが、或る意味で渋く纏めて脇を固めています。しかしまあなんという美しい歌!悲壮感のあるウォーレン(っていうかアリアの最後のオクターヴ上げは何だあれはww)、古武士のような威厳のあるハインズもいいし、ラインスドルフの職人的な指揮もなかなかだと思いますが、リザネクの夫人はなんかちょっと方向性が違うような。

・ヤコポ・フォスカリ(G.F.F.ヴェルディ『2人のフォスカリ』)
ジュリーニ指揮/G.G.グェルフィ、ヴィターレ共演/RAIミラノ管弦楽団&合唱団/1951年録音
>音は悪いが名盤。どうやらベルゴンツィのデビュー盤の模様。テノールとしてのキャリアを初めてそんなに経っていないとは思えない立派な歌唱ですし、なによりまあ瑞々しい声!狂乱の場面では想像以上にドラマティックな演唱を楽しむことができ、録音の悪さを超えて伝わってくるものがあります。余談ですがベルゴンツィ自身はこの役に思い入れがあったのか、それともこの盤に思い入れがあったのか、自身がオーナーを務めたブッセートのホテルの名前が“I due Foscari(2人のフォスカリ)”なのだとか。ちょっと泊ってみたいw共演のグェルフィ、ヴィターレも好演です。特に録音の少ないグェルフィの輝かしくドラマティックなバリトンは聴きものです。

・ロドルフォ(G.F.F.ヴェルディ『ルイザ・ミラー』)
クレヴァ指揮/モッフォ、マックニール、トッツィ、フラジェッロ、ヴァーレット共演/RCAイタリア・オペラ管弦楽団&合唱団/1964年録音
>大っ嫌いで普段聴かない歌手が2人も入っていてもここで紹介してしまうのは、ここでのベルゴンツィがまた大変素晴らしいから。ロドルフォのアリアはヴェルディの書いたテノールのアリアでも屈指の名旋律だと思いますが、これこそ彼の真摯な歌いぶりで聴きたいもの。思わずため息の漏れる名調子です。70代の彼が歌ったこのアリアには、70代にしか歌えない何かがあった訳ですが、ここでは壮年の彼にしか歌い得なかった何かがあります。アリアの話が多くなりましたが、全編彼は素晴らしいです。モッフォは不安定なところもありますが悪くはありません。米国の名バス2人は、トッツィの人間臭さといいフラジェッロの憎々しさと言い見事なもの。

・トゥリッドゥ(P.マスカーニ『カヴァレリア・ルスティカーナ』)2013.9.25追記
フォン=カラヤン指揮/コッソット、グェルフィ共演/ミラノ・スカラ座歌劇場管弦楽団&合唱団/1965年録音
>超名盤。ベルゴンツィはこういうものよりは形式のしっかりしているものの方がいいのが常で、ここでもちょっと折り目正しすぎかな?と思わなくはないのですが、やはりこのスタイリッシュな歌い口の魅力は抗しがたい。最期のアリアでは全力の嘆き節と言うよりは切々と哀しみを訴える感じの歌唱でこうした方向性もあるのかなと思わせますが、素晴らしいのは乾杯の歌!弾けるような瑞々しい歌声と、そのセンス抜群の口跡にうっとりしてしまいます。フォン=カラヤンはここでかなりゆったりとテンポを取っているのでアンサンブルは相当難しいと思うのですが、まぁ合唱もオケも巧いこと!共演も素晴らしいですし、音楽面でいうならベストの1枚でしょう(ヴェリズモかどうかは微妙ですがw)

・ジョコンダ(A.ポンキエッリ『ジョコンダ』)2013.12.6追記
ガルデッリ指揮/テバルディ、ホーン、メリル、ギュゼレフ、ドミンゲス指揮/ローマ聖チェチーリア管弦楽団&合唱団/1967年録音
>不滅の名盤です!意外と多くの録音のある演目で、様々な歌手が歌っていますが、エンツォという役に関して言うならばベルゴンツィにとどめを刺すと言って憚りのない絶唱を繰り広げています。彼がスタジオでこんなに乗っているなんてちょっと信じられないぐらいなんですが、脂の乗りきった声といつもどおりの端正な歌づくりとに加え、そこからちょっと飛び出しちゃってるぐらいのアツいパトスを感じます。技術的にも、有名なアリアの前後のクレッシェンド&デクレッシェンドひとつとってもこんな歌を歌える歌手はそうはいないと言って良いでしょう。年齢は感じさせるもののドラマティックなテバルディ、豊かな声のホーン、いやらしいぐらいの悪役ぶりを示すメリル、ハリのあるギュゼレフに勿体ないぐらいのドミンゲスとメンバーも揃っていますし、ガルデッリの中庸の美と言うべき音楽作りも好ましいです。

・アルフレード・ジェルモン(G.F.F.ヴェルディ『椿姫』)2014.11.20追記
プリッチャード指揮/サザランド、メリル共演/フィレンツェ五月祭管弦楽団&合唱団/1962年録音
>あまり話題にならないですが、この録音はかなりいい演奏だと思います。力感溢れる上に賢そうな歌をうたうベルゴンツィがぴったり来る役どころでは正直なところないと思いますが、そんなことと別問題としてまったく天晴な演奏!スタイリッシュで格調高い口跡は他の追随を許さないもので、特にこれだけ満足感のあるカバレッタはなかなか聴けるものではありません。サザランドもベストの役ではないですが、かなり準備して練り込んだ歌唱。彼女の歌が上っ面だけだと思っている人には、トゥーランドットともに聴いて欲しいニュアンスに富んだ歌です。メリルも毎度ながら渋く、しかも適度に押し付けがましい親父感があっていい(褒めてるよw)。プリッチャードの指揮も◎
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ハナアルキ(モルゲンシュテルンオオナゾベーム)

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ハナアルキ(モルゲンシュテルンオオナゾベーム)
Nasobema lyricum

南海のハイアイアイ群島に棲息しているかなり特殊な哺乳類、鼻行類の代表的な種類。
正式な和名はモルゲンシュテルンオオナゾベームですが、鼻行類の中でもひときわ有名なこの種を指して「ハナアルキ」と言う人も多いため、ここではこうした表記にしました。4本の鼻で優雅に歩く様を19世紀末から20世紀初頭の独国の詩人クリスティアン・モルゲンシュテルン(1871-1914)の有名な詩に出てくることからこの名前がついています。
気になる人はこちらを。但し、冒頭の注意書きをよく読んでくださいネ!!
ハイアイアイ群島は核実験の影響で海に沈んでしまったと言われていますが、近年次元断層の狭間に浮遊していることが発覚、南極のように複数の国で管理され、日本の臨海実験所も設置されています。ハイアイアイ群島の公用語は何故か日本語のようなので、言葉の上での苦労がなさそうでいいですね(笑)

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で、いろいろ種類もいるのでどれも折りたかったのですが、まあまずはこいつからかなと^^
実はかつて何度か同じような方針で折っているのですが、いまいち美しく纏まらなかったので今回は何度目かの挑戦です。作品としては一番きれいに言った気がしていますが、本当はもっと尻尾が長いんだよなぁ。
まあ、この尾は餌をとるために伸縮自在だというので、短い時だと思えばいいのですが(笑)

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裏面はまあぶっちゃけ見せる感じではないのですが、一応口と、雌だけにあるという餌を入れる喉袋というのも作っています。
細かい形状の記述は見当たらないんですが、まあフィクションだしこんなもんでしょうw

<参考文献>
・鼻行類 新しく発見された哺乳類の構造と生活/ハラルト・シュテュンプケ著/日高敏隆・羽田節子訳/思索社/1987(日本語版)
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Carnotaurus

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カルノタウルス
Carnotaurus sastrei

白亜紀の南米に棲息していたかなり珍妙な肉食恐竜。
頭の上に2本の目立つ角が生えていることから、学名は「肉食の牡牛」という意味。ときどき適当な本とかWebサイトだと「カルノサウルス」って書いてありますが、それだと意味が違ってきちゃいます^^;

目の上の角だけではなく、極端に寸詰まりで高さのある頭蓋骨や、肘から先が異様に短い前肢などだいぶ不思議な出で立ちです。よく見る全身骨格では後脚がすらりと長いのですが、近縁種の脚は長くなかったり実際見つかってる脚の骨は部分的だったりで、あの独特のモデル体型はひょっとすると想像の産物かもしれないのだとか。
よくわからないので脚は細目に作っていますが、そこまで長くしませんでした。

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僕が子供のころはこいつやアマルガサウルスみたいな南米の恐竜は全くと良いほど日本では紹介されておらず、かなりマニアックな恐竜でした。NHKで放映されていた『恐竜惑星』で初めてその存在を知って感動し、こいつを知ってるとちょっと“通”という風情があり、しかもカッコいいということで一時気結構嵌りましたし、今も好きではあります。
ただ、最近有名になってグッズなども出るようになったのは嬉しいのですが、ちょっと恐竜詳しいやつだったら絶対に知ってる恐竜になってしまったのはちょっと残念な気もしなくはありません。マイナーなころ好きだったアイドルが売れてきたらなんか距離ができちゃったっていうのに近いのかもしれません。いずれにせよ、ヲタクってめんどくさい奴らですね笑。

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珍しく皮膚印象が発見されており、それによると最近流行の羽毛ではなく、硬い鱗で覆われていたようです。
これも一応そんなイメージで背中とか尻尾とか作ってます。

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おまけ。こちらは旧作です。
折鶴の基本形から何か作れないかと格闘した結果がこれ。思い切りモデル体型復元に則ってますねw
新作の方がリアルですが、こちらはこちらでシンプルな基本形をベースに、簡潔で直線的なスタイルでできていて、私自身は気に入っています。
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かはくの展示から~第25回/深海~

このblogは国立科学博物館の公式見解ではなくファンの個人ページですので、その点についてはご留意ください。

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随分とサボってしまいました(^^;一応記事自体は準備していたのですが。

深海
The deep sea
(地球館1階)

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今話題の特別展の方ではなく(あちらも非常に面白いですが)、常設展の方です。

深海、と言って何を想像するでしょうか。
ダイオウイカやダイオウグソクムシ、タカアシガニなどの巨大生物?
ミツクリザメやラブカのような不思議な形をしたサメ類?
もちろんそのあたりも面白いのですが、深海の世界は想像以上のバラエティに富んでいます。考えてみれば地球の7割は海な訳ですから、それも当然な訳ではあるのですが。
今日ご紹介するのは、化学合成生態系と呼ばれる陸上の我々からは想像もつかない生態系の展示です。
(ちなみに今回の特別展「深海」は宣伝でこそダイオウイカをフィーチャーしていますが、「ダイオウイカ展」ではなくあくまで「深海展」で、ダイオウイカだけが観たいのであれば常設展で十分ですし、そんなに珍しいものでもありません。それよりも素晴らしいのは非常に多くの液浸標本群であり、化学合成環境や鯨骨群集の展示です。こちらは常設にしたいぐらいです!)

化学合成生態系は、我々が生活している光合成生態系とは全く別の生態系です。光合成生態系が太陽光をエネルギー源とした光合成をおこなう生き物がベースとなった生態系であるのに対し、化学合成生態系は海底から湧き出す化学物質(硫化水素やメタン)をエネルギー源とするバクテリアなどの微生物がベースとなっています。
深海に於いて化学物質が豊富に湧き出す場所、海洋プレートのぶつかる場所や新しく生まれる場所に広がっています。
マイナーな世界だと思われるかもしれませんが、地球の生態系は大きく光合成生態系と化学合成生態系に分けられるのです。

ここではそんな化学合成生態系を模型と映像で展示しています。

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この模型では化学合成生態系の中では大型な生き物が展示されています。
左からちょこっと顔を出している細長いチューブのようなものがハオリムシ(英名tube worm)、その下に生えているのがシロウリガイ。それから右手奥に居るカニのようなエビのような生き物がシンカイコシオリエビ。こいつらは鰓などでバクテリアを育ててそれを栄養としています。養殖事業家たちですね^^
真ん中にいるカニはユノハナガニ。こいつらは肉食性で、周りの生き物を食べています。
一見普通のカイやらカニやらのようですが、こいつらはヒトには猛毒の硫化水素のたっぷり含まれた環境で生活しているのです。

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化学合成生態系の中では、化学物質が熱水と共に噴出します。熱水の噴出する穴の周りには溶けていた物質が澱のように積もり、塔を作ります。この熱水の噴出する穴を熱水噴出孔、澱でできた塔をチムニー(即ち煙突ですね^^)と呼びます。
この周辺では生物を構成する6つの重要な化学物質(酸素、炭素、水素、窒素、硫黄、そして燐)が豊富に存在します。このため、こうした化学合成環境下で最初の生命が誕生したのではないかと言われています。

<参考>
・特別展深海 ―挑戦の歩みと驚異の生きものたち― 図録/国立科学博物館/2013
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角竜変奏曲 Dodici Variazioni "Ceratopsidae"

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角竜変奏曲
Dodizi Variazioni "Ceratopsidae"

こちらもなまけっとにて展示する予定の作品群。角竜の中でもケラトプス科に分類される生き物を、同じ基本形から12のパターンで作っています。

いろいろなかたちがありますが、基本のパーツは一緒。これって実は結構な制限で、後半は難産のものもありました。。。とはいえ、形を変えたのはほぼ頭だけなので、頭さえ決まっちまえば、というところではあります。そんなわけでケラトプス科の進化そのものが結局は頭の“変奏”なのだな~と思ったりしました。

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No.1 トリケラトプス Triceratops prorsus
最初はやはりこいつですかね^^最も有名な角竜です。3本角が特徴で、名前の意味もそこから。ただ実はグループの中では変わり種な点もあり、例えば他の角竜では襟飾りに穴が開いていますがこいつには基本的に開いていません。ただ、まだ議論になっていますが、トロサウルスと呼ばれていた襟飾りに穴が開いている恐竜は実は年を経たトリケラトプスだという説もあります。

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No.2 エウセントロサウルス Eucentrosaurus apertus
セントロサウルスCentrosaurusとも。同じ名前のトカゲがいたとか、ケントロサウルスという名前のステゴサウルスの仲間がいるとかで、区別するためにエウ(羅語:真の)をつける場合も。ちなみにトカゲの方は名前が変わったので今はエウセントロサウルスもセントロサウルスも有効名と言う訳のわからん状態になっています。

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No.3 スティラコサウルス Styracosaurus albertensis
刺だらけの襟飾りを持っていることからスパイクの竜という意味の名前。有名で好きな恐竜ながら日本に来ない…見てみたい恐竜のひとつ。ちなみに今回の作品群の中で一番最初にできたのがこいつで、結構思い入れがあります^^

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No.4 エイニオサウルス Einiosaurus procurvicornis
鼻の上の角が前に曲がっているのが特徴。何故こんな角になったのかは謎というお決まりのパターンですww畸形ではないかという説もあるようですが…襟飾りもちょっと変わっているのでどうなんでしょうかね。

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No.5 アケロウサウルス Achelousaurus horneri
鼻の上の角が、溶けたアイスクリームのような台座形に変わってしまっている角竜。何でまたこうなったかは謎。「アケロウ」とは変身が得意な河の神様の名前。

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No.6 パキリノサウルス Pachyrhinosaurus canadensis
アケロウサウルスで起きていた角の台座化が更に進んでいます。この台座の上にはサイのように骨ではない角が生えていたのではないかと言う説があり、その説に則って作ってみました。かなり多くの個体が見つかっているそうで、群れで渡りをしたとも言われています。

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No.7 コスモケラトプス Kosmoceratops richardsoni
比較的最近発見された角竜で、最も角の数が多かったと言われています。襟飾りは角だらけ。と言っても恐らくはディスプレイの意味合いが強かったのではないかと思います。なお、この角を折りだすためこいつだけ一回り小さくなっています。

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No.8 ペンタケラトプス Pentaceratops sternbergii
5本角の顔という意味で、横に突き出した頬骨を角と勘違いして(或いは見立てて?)名前がついたとか。結構有名でかっちょいい全身骨格があります。角竜の中でもかなり大型な部類に含まれ、トリケラトプスに次いで大きいと言われています。

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No.9 ディアブロケラトプス Diabloceratops eatoni
これも比較的最近見つかった角竜で、襟飾りから2本の長い角が伸びています。これを悪魔に見立てて名前がつきました(「ディアブロ」は「悪魔」の意)。

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No.10 アンキケラトプス Anchiceratops ornatus
襟飾りが華やかなので有名な恐竜で、種名も華麗なornateという単語に由来しています。この棘の多い襟飾りを折り出すのには苦労しました^^; かなり完全な全身骨格が出ているようです。

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No.11 ナストケラトプス Nasutoceratops titusi
以前この記事でとりあげましたが今年名前のついた非常に新しい角竜。バッファローのように捩れた角と大きな鼻が特徴です。どちらも性的なアピールに使われたと考えられているようです。

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No.12 カスモサウルス Chasmosaurus belli
長い襟飾りを持っている角竜の中では比較的古いタイプ。襟飾りにはかなり大きな穴が開いており、それが名前の由来です(chasmo=穴の開いた)これは頭の軽量化だったのではないかと言われています。
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