Don Basilio, o il finto Signor

ドン・バジリオ、または偽りの殿様

ダイオウグソクムシ・改

ダイオウグソクムシ・改
Bathynomus giganteus
Revised edition

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旧作を改訂したもの。
頭の折をもう少しきちんとして(本当はも少し屈んだ感じが出したかったが、この紙固くて^^;ちなみに、テカテカ感を出したくて、コピー用紙の包み紙を成型して使いました)、脚を細くしました。

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なんで改訂に臨んだかと言えば、いつもたすの会場を貸してくださっている山田さんからのお誘いで、ニコニコ超会議3(4/26,27)のニコニコ学会βブース「作品に宿る『本物っぽさ』の謎に迫る」に作品を展示することになったから。
この展示では実物の標本とガチャガチャの奇譚クラブさんの原型、そして私の折り紙が並ぶことになります。
ここでは復元画でも有名な画家の小田隆先生、空想地図作家の地理人さん、空想神話屋の枇々木聖さんのトーク・ショーもあります。お時間がある方は是非ご来場を!
(と、いうかこういう玄人さんたちの中に私のようなド素人をお呼びいただいてびっくりするやら恐縮するやら…^^;)

本当は改訂の予定無かったんですが、実物や原型と較べるうちに手心を加えたくなってしまいまして笑。

最近ご紹介したカブトムシヒキガエルもこのために準備したものなのでした(^^)

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当日私は参加できないのですが、トークのついでにでも見てやっていただければ嬉しいです♪
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若冲の象

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若冲の象
An elephant drawing by Jakuchu

以前「象の行進曲」で、写実的なゾウはいろいろ作ってみましたが、それとはまた違った表現で象を作ろうと模索した結果がこれ。

フィクションの世界の象を作ろうとぼんやりとやっているうちに、イメージとして固まってきたのが伊藤若冲の書いた象。若冲と言えば細密な描写の作品のイメージがありますが、「象と鯨図屏風」などで描かれていたようなより豪快な表現のものを目指すことにしました。結果としてどこまでその豪快さが出たかは微妙かもしれませんが(^^;

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若冲の象のポイントとしては極端な動きをしている鼻、長くてまっすぐで先がちょろっと曲がった牙、大き目の口の表現、そして全体に体のまるっこさあたりがあるように思っていて、その辺を意識して作っています。

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こうやって立体的にしてみるといろんな方向から見ることができるのもちょっと面白いところですよね。
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ニホンヒキガエル

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ニホンヒキガエル
Bufo japonicus

カブトムシオオクワガタに続きもうひとつ依頼されたのがこやつ。
基本の形はデスモスチルスです。

緑色の紙で折っても「カエル」ではなく「ヒキガエル」に見える形を目指しました。
「ヒキガエル」と「カエル」ってどちらも日本語では「カエル」にされてしまいますが、例えば英語なら“toad”と“frog”だし、漢字でも「蟾蜍」または「蟇」と「蛙」みたいに違うものとして認識されるレベルで結構違うんですよね。なので、間違ってもアマガエル見えるようなものにはしたくないなと。

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らしさのひとつとしてどっぷりとしたおなかがあると思うのですが、腰より後ろは意外なほどシュッと締まっています。で、もうちょっとしっかり出したかったんですが、この写真だとあんまり出てないね^^;もう少ししっかり固定します。。。

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それっぽさを出すために一度しわしわにした紙で折りました。
けどこれやると折りづらいのよね。。。^^;
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オオクワガタ

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オオクワガタ
Dorcus hopei binodulosus

前回のカブトムシに続きオオクワガタ。
これも依頼を受けて制作したもの。

カブトと違ってクワガタはいろいろな種類がいるので、オオクワガタらしくするのはどうしたもんかなと思ったのですが、個人的には一つは頭の四角さと大きいけれども割と棘が少なくシュッとした形の大顎、全体のゴツさあたりがポイントかなと。とはいえ折込が多いこともあってやや太めになってしまった感もありますね^^;

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基本的な体のつくりは殆どカブトと一緒。
ただカブトと違って頭が大きく胸が小さいので、そこは意識したつもり。

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両方作ったらこの「男の子胸アツの図」はやりたくなるよねw
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カブトムシ

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カブトムシ
Trypoxylus dichotomus

もう見たまんまで特段説明の必要もありませんが(笑)
ちょっと友人から依頼されていて、季節でもないのに作ってみました。オオクワガタもここから行けるかな?行けるといいな。。。

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そもそも節足動物、特に昆虫はパーツが多くて作るのが苦手なモチーフです(^^;
だからこれまで目次で上がっている作品を見ても、多分昆虫って冬虫夏草でキノコに乗っ取られちゃったセミの幼虫部分ぐらいしか無い筈。脚がいっぱいあっても同じユニットの繰り返しで或る程度どうにかなっちゃう奴なんかはまだいいのですが。。。

今回期限付きで制作と言うことになり、いろいろ候補がある中でまずはこいつを作ることになりました。正直あまり自信はなかったのですが、苦手意識のあるようなものはこういう機会でもないと作らないだろうということで、思い切って。結果的には作ってよかったかな、と思っています^^

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小学校中学年の理科で習いますが昆虫の身体は頭・胸・腹の3つの部分に分かれ、3対6本の脚が胸から出ています。
昆虫を作る時の「らしさ」はこういう基本的なところから来るような気がしていて、今回はそこには注意して作ってみたつもりです。ちょっと意識しすぎてごつくなり過ぎちゃたようにも思いますが。。。
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『セロ弾きのゴーシュ』

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『セロ弾きのゴーシュ』

引き続き博ふぇすに出展予定の連作『イーハトーヴの旅』のための作品を。
今回の作品は『セロ弾きのゴーシュ』です。

ご覧いただければわかるとおり、先日の屏風の虎とほとんど同じ折り方をしています。実は構想としてはこのゴーシュが先にあって、習作を重ねる中で生まれたのがあの作品なのでした。

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で、ゴーシュと言えばセロ即ちチェロだとか、作中に出てくる野山の生き物とかいろいろいるのに、これは一体何なんだ?って話だと思います。
イメージしているのはゴーシュが猫の夜とアンコールで弾いたとされる“印度の虎狩り”という音楽です。この作品架空の作品なのですが、ゴーシュが耳栓をして弾いたり猫がこれを聴いてエラい目に遭ったりするところをみるとかなり強烈で猛々しいものなのでしょう。また、ゴーシュ自身がチェロを弾く場面で「虎みたいな勢いで」という比喩が使われているのも何となく示唆的です。

その楽譜の中に描かれた虎の姿を作ってみたところです。
楽譜には、賢治が積極的に学んでいたとされるエスペラントで“印度の虎狩り”と記されています(文法に自信がないけど^^;)。

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楽譜から飛び出した虎の身体にはL.ヴァン=ベートーヴェンの第6交響曲『田園』のチェロの楽譜を写譜して使いました。
これはゴーシュの所属している金星音楽団が練習しており、ゴーシュが酷く苦労しているのがこの作品だから。結構写譜が骨でしたw
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『楢ノ木大学士の野宿』

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『楢ノ木大学士の野宿』

博ふぇすに出展する賢治の特集展示用のもの。
ちなみに賢治の特集展示も名前を決めました!『イーハトーヴの旅』という名前で連作していきます^^
それから、出展者紹介にも出ました!♪

『楢ノ木大学士の野宿』は、『注文の多い料理店』『銀河鉄道の夜』に比べると知名度の低い作品なので、ちょっと多めに解説を。
地学ヲタクだった賢治は地学ネタの作品をたくさん書いていますが、その中でも最高傑作であり幅広い内容を取り扱っているのが童話『楢ノ木大学士の野宿』です。とりもなおさずそれは、日本語で書かれた地学ネタの童話の中での最高傑作と言っても良いでしょう。散文で書かれる科白部分と、韻文で書かれる語り部分とを組み合わせた文体は、音楽の世界で言うソナタ形式との関係を指摘する向きもあります。確実に言えるのは、賢治が凝りまくって作った作品だということ。

貝の火兄弟商会の赤鼻の支配人の依頼を受けた楢ノ木大学士は、ごくごく上等のプレシアス・オーパルを探しに向かいます。そこで三夜の野宿を営むのですが、毎夜毎夜魅力的で不思議な出来事に遭遇するのです。一夜目は元は熱いマグマでできた山である岩頸のラクシャン四兄弟の会話を盗み聞き、二夜目は枕元にあった小さなみかげ即ち花崗岩に含まれる鉱物たちのやり取りに耳を欹てます。三夜目には恐竜の世界にタイムスリップし、雷竜と鉢合わせ。はてさて大学士はお目当てにたどりつけるのか。それは読んでのお楽しみというところです^^

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で、もうお分かりかと思いますが、ここではその三夜目に出てくる雷竜氏をモチーフにしました。
今回は旧作の雷竜今昔(これも博ふぇすの特集企画『復元今昔物語』で展示予定)をほぼベースにしましたが、若干手を入れました。作中出てくる「小さな赤い眼を光らせ」という言葉を踏まえて、インサイド・アウトで赤い眼が出るようにしました。併せて旧作よりしっかりと頭を作り、どことなくユーモラスな雷竜に仕立て上げています。

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本当は賢治は地学の中でも鉱物が好きだった人なので何か鉱物を作品にしたかったのですが、僕の技術では難しく断念。その代りにこの作品には、科博と神奈川県博で展示されていた標本の写真を中心に鉱物の写真で全身を覆いました。探せばファイア・オパールの写真もあります。写真は写真用の紙とかもっといい紙に印刷しても良かったのですが、古びた感じを出したかったので、敢えてあまりいい紙を使いませんでした(これは『銀河鉄道の夜』も同様)。

鉱物が中心ではありますが、一部違うものも。
左上の部分には上腕骨しか見つかっていないモシリュウの骨を入れています。これそのものには賢治は全く関係ないのですが、まあ一つのネタということで^^(ちなみにモシリュウが東北から出たもんだから、「賢治は恐竜発見を予見した!」なんていう人もいるみたいですが、個人的にはそうやって賢治をただひたすらあげまくるのもどうかと思う)。化石ではほかにも、賢治が日本では最初に見つけた人物だということでも有名なオオバタグルミも。

鉱物というよりは岩石というべき花崗岩が入っているのは、当然第二夜を念頭に置いています。

他に風景の写真が4枚入っていますが、これらはいずれも花巻で撮影してきたもの。
作中第一夜で出てくる葛丸川と岩頸のモデルの一つと考えられる山々が1枚ずつ。残りは地名がずばりそのままタイトルになっている台川、賢治の地学的な活動では外せないイギリス海岸。

なるべく作品世界が垣間見えるように努力はしたはず。。。
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『銀河鉄道の夜』その2

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『銀河鉄道の夜』

先日挙げた博ふぇす用のこの作品の増補版。
というか機関車部分は全く何も変えてない訳ですが^^;

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前作を周囲に見せたところ、やはり客車があった方がそれらしいと言う意見が複数あったこと、原文に当たると実は、軽便鉄道と言う以上に蒸気機関車の具体的な姿形には拘っていなさそうだと言うことから、客車も作ることにしました。
一品モノという路線からはちょっとずれちゃいましたが、作品の質自体は上がったかなと。

良く見ると「ジョバンニ」、「カンパネルラ」、「鳥捕り」などの文字も見えます。

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