Don Basilio, o il finto Signor

ドン・バジリオ、または偽りの殿様

かはくの展示から~第1回/フタバスズキリュウ~

このblogは国立科学博物館の公式見解ではなくファンの個人ページですので、その点についてはご留意ください。

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フタバスズキリュウ
Futabasaurus suzukii
(日本館3階北翼)
futabasuzukiryuu

かはくの中でももっとも有名なこの展示から始めたいと思います^^

1968年に双葉層群から、当時高校生だった鈴木直さんが発見したことが名前の由来。
「フタバスズキリュウ」というのはあくまで日本国内でのみ通用する愛称のようなもので、学問的には正式には「フタバサウルス・スズキイ」と言います。

この展示の話をするにあたって、誰もが必ずする話ではありますが、
フタバスズキリュウは恐竜ではありません。
恐竜と同じ時代に生きた爬虫類の仲間ですが、首長竜というグループに含まれます。
なんで恐竜ではないのかというお話は、ここでもおいおいどこかで記事にするかもしれません。

120929_1355~01

よく勘違いしている人がいますが、目の穴は一番後ろの穴ではなく、後ろから2番目の穴です。

120929_1354~01

天井から吊られた復元全身骨格の下には産状レプリカ(発見された時の状態の型を取って作った複製)が展示されています。
これを観ると、お腹側から押しつぶされたような形で化石が見つかっていることがわかります。
実際にこの展示を見てみると、実は意外な部分が見つかっていないということがわかりますが、それは行ってのお楽しみ。是非実際に足を運んでみてください^^

120929_1354~02

復元骨格&産状レプリカの左手のガラスケースには、実物化石が展示されています。
この化石は、フタバスズキリュウを新種の生き物とする論文を書くときに使われた標本、言ってみればフタバスズキリュウの“基準”となる標本です。フタバスズキリュウに似た生き物が見つかった時には、“基準”であるこの標本に現れている特徴があるかどうかで、その生き物がフタバスズキリュウなのか、それとも別の生き物なのかを判断します。
こうした標本をタイプ標本と言います。

見えづらいですが白い矢印がついています。ここには隣りのシャーレにあるサメの歯が刺さっていました。
これはフタバスズキリュウとサメがある瞬間同じ場所にいたということが証明できる、非常に貴重な証拠です。

(10.3追記)
ちなみに、実物化石の横にある映像展示は、かはくの隠れ名展示と言っていいもの。
短いながら中身のつまったものです^^

<参考>
ニッポンの恐竜/笹沢教一/集英社新書/2009
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