Don Basilio, o il finto Signor

ドン・バジリオ、または偽りの殿様

かはくの展示から~第23回/スコロサウルス~

このblogは国立科学博物館の公式見解ではなくファンの個人ページですので、その点についてはご留意ください。

本記事で「エウロプロケファルス」として紹介していた化石は、2015年現在、再研究の結果復活した「スコロサウルス」として同定され、展示も改まっています。
本来であれば記事も全面的に刷新したいところなのですが、私の知識では詳述しかねる部分も多く、ここではエウオプロケファルス属が再整理され、スコロサウルス属ほかいくつかの属が復活していることを記し、記述を一部変更するのみとします。


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スコロサウルス
Scolosaurus cuteleri
(地球館地下1階)
130804_1253~01

ひさびさに恐竜であります(笑)

鎧を着た恐竜として知られる曲竜のなかで、有名なのはアンキロサウルス(怪獣アンギラスのモデルらしい…まったく似てないけどw)だと思いますが、最も研究の進んでいるのが今回のエウオプロケファルス。
その昔よく図鑑に載っていた、尾のハンマーの上に棘のあるスコロサウルスは現在はこの恐竜の背中の棘を誤って尾の上に置いたものだと考えられています。


130804_1254~01

舌を噛みそうな名前ですが、その意味は「よく武装された頭」。
写真をご覧のとおり瞼までがっつり武装しています。一方、歯は非常に弱弱しく、あまり硬い植物は得意ではなかったようです。

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上は組み立てられた亜成体の全身骨格(本物の化石をかなり含む貴重なもの!)の尾、下の写真は成体の尾のレプリカです。
曲竜の仲間は尾のハンマーの有無で二つの大きなグループに分けられます。エウオプロケファルススコロサウルスはハンマーのあるアンキロサウルスの仲間。

ハンマーを支える尾はご覧のとおりたくさんの太くて硬い腱で覆われています。これを振り回して武器としたとも言われていますが、意外と可動範囲は大きくなく、振り幅は片方に50度程度だったのではないかという話も。

ハンマーや鎧については、大阪市立自然史博物館の林さんらの研究で、以下のような面白いことがわかってきています。
エウオプロケファルススコロサウルスはじめアンキロサウルスの仲間のハンマーは、上の写真のように亜成体では目立ちません。尾のハンマーはかなり成長した個体でなければ発達しなかったそうです。この説に拠るなら、ハンマーは二次性徴だったのかもしれません。また、実は子供の個体では鎧そのものも発達しておらず、成長に伴って一時的に身体の骨を溶かして鎧を作っていたという報告もごく最近なされています。また、鎧にしてもハンマーにしても、防弾チョッキのように3次元的に細かく絡み合った繊維により構成されており、見た目よりもうんと軽く、しかも丈夫だったと考えられるそうです。となると、やっぱり武器だったのかも。
興味は尽きません^^

<参考>
・発掘!モンゴル恐竜化石展図録/大阪市立博物館/2013
・大人の恐竜大図鑑/土屋健著/洋泉社/2013
・大阪市立自然史博物館Webサイト
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