Don Basilio, o il finto Signor

ドン・バジリオ、または偽りの殿様

かはくの展示から・恐竜展特別編~第7回/オピストコエリカウディア

このblogは国立科学博物館の公式見解ではなくファンの個人ページですので、その点についてはご留意ください。

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オピストコエリカウディア
Opisthocoelicaudia skarzynskii
特別展

131130_0915~01

デイノケイルスと並ぶ今回の大きな目玉の一つと言っていい展示です。こちらもホロタイプ
実際展示やこのblogをご覧いただいていると、だんだんと「ホロタイプってそんな珍しくないんじゃないかな~」とホロタイプの価値が暴落する虞があるので念のため繰り返し言いますが、こんな展示は特別展と言えど普通ありえないですからね!フィクションじゃないかと思うレベルのありえなさですから!笑
こいつについても、レプリカの骨格模型は波国のワルシャワにある科学アカデミーに展示されているということですが、こうして実骨を使った組立て骨格を展示するのは世界で初めての試みだそうです。そして、こうして組み立てることによって初めてわかったことなどもやはりいろいろあったということで、或る意味非常に基本的な手法ではありますが、この「組み立てること」そのものに如何に価値があるかを思わざるを得ません。

頸やしっぽが長くて胴体が大きい、所謂「ブロントザウルス」の仲間です。
全長に較べるとかなり胴体部分が大きい感じがします。それはオピストコエリカウディアやその仲間に見られる特徴として、骨盤即ち腰の骨の幅が広いことに起因するものと思われます。長さから考えると「ブロントザウルス」の中で飛びぬけて大きい生き物という訳では必ずしもありませんが、この非常に大きな胴体はそれだけでかなりの見応えがあるのは確かです。

131130_0916~01

「オピストコエリカウディア」という名前、かなり長くてなれないと舌を噛みそうになりますが、分解すると3つの言葉からできていて、「オピスト」が「後ろ」、「コエルス」が「中空、凹み」、「カウダ」が「尾」という意味のラテン語です。ですから即ち「オピストコエリカウディア=後ろが凹んだ尾」ということになります。
これは彼らの尾の骨の特徴に拠ります。上の写真の1番左側の骨が1番頭側の骨ですが、左側に少し膨らんでいるのがわかるかと思います。頭側が少し膨らんでいるのに対し、この写真ではわかりづらいですがしっぽ側(といってもここもしっぽだけど^^;)は少し凹んでいます。この恐竜が発見されたころには、「ブロントザウルス」の仲間の尾の骨はみな平らな骨が並んだ感じ、極端なことを言えばこんな→□□□□□感じのものしか知られていなかったので、この前に飛び出し後ろが凹む形が非常に珍しく、それにちなんだ名前がついたのです。ただ、現在ではこの特徴もオピストコエリカウディアの仲間に共通するものだと考えられています。
オピストコエリカウディアの仲間の化石は南米や蒙国なのから発見されていますが、今なお化石証拠が潤沢という訳ではありません。そんな中でこうして組立て骨格を作れるだけ化石が見つかっているオピストコエリカウディアは、学術的にも非常に貴重な存在だと言えます。

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これだけ見事な化石が見つかっている生き物ではあるのですが、実は彼らは頸から先の化石が発見されていません。今回の特別展では全般にそういう傾向にあるのですが、発見されていない部分について、近い種類から類推して復元を施すこと(どういうことかというとこちらの下段参照)をせずに、敢えて見つかっていない部分については、見つかっていないよという形にして展示してあります。
展示を観る側からすれば、どこまでが発見されているのかがよくわかる大変良心的な展示ということができるでしょう^^

ところで先日の記事でもご紹介しましたが、、、
131201_1604~01
だからそこは見つかってないって!!!www

<参考>
・「大恐竜展 ゴビ砂漠の脅威」図録/国立科学博物館/2013
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