Don Basilio, o il finto Signor

ドン・バジリオ、または偽りの殿様

かはくの展示から・恐竜展特別編~第10回/テリジノサウルス

このblogは国立科学博物館の公式見解ではなくファンの個人ページですので、その点についてはご留意ください。

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テリジノサウルス
Therizinosarusu cheloniformis
特別展
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今回の主役はホロタイプでこそありませんが実骨で、こんなものの実骨が観れるなんて…というような代物です。
もしこいつが単体で来ていたらそれだけで目玉になっていたでしょう。デイノケイルスオピストコエリカウディアと並ぶ蒙国の三大謎恐竜と言ってもいいかもしれない。これら3つが並べてあるのだから、今回の恐竜展が如何にクレージーな代物であるかということです(笑)

デイノケイルスが巨大な腕のみ発見されたものであったのに対し、彼らは巨大な爪が他の部分的な骨とともに発見されました。この爪にちなみ「草刈鎌の竜」という意味でテリジノサウルスと名づけられました。発見された部位はいずれもそれまで発見されていたほかの生き物と大きく異なっていたため、様々な仮説が飛び交います。発見された当初はその太い肋骨などから、亀のような姿をしていたのではないかということで、学名でも"cheloniformis"即ち「亀の形をした」というような種名になっています。また、その巨大な爪から超巨大肉食恐竜とする夢のような説もありました。とはいえ、歯の化石が見つかっていませんから、実はそれって結構無理があるのですが(笑)

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つい爪と言ってしまっていますが、これ実は爪ではありません。というか、一般に恐竜の「爪」と言っている部分は実際には爪ではなく、指の一番先の骨です。どうしても尖った形をしているため、そういう言い方の方がわかりやすいということでこの呼び方が通称になってしまっています。爪は体の中では堅い部位ではありますが、実のところサイの角などと同様に化石には残りづらい部位です。本当はこの上に更に大きな爪が覆い被さっていたはずです。それこそ巨大だったはず。

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現在では、他の部位の特徴などからセグノサウルスの仲間ということで一応の決着を見ています(セグノサウルスについてはこちら)。今回の特別展では、セグノサウルスもテリジノサウルスも発見部位が少なく全体像が想像しづらいため、近縁種で化石が多く発見されているアラシャサウルスの復元骨格が来ています(これのみ中国の内蒙古で発見)。
ただしテリジノサウルスが彼らの仲間だとすると、より進化して前肢が身体のバランスの中で大きくなっていますから、これより前肢が大きいイメージです。

と言っても、もっと化石が見つからないことにはわからないことだらけなのですが^^;

実骨で組まれたテリジノサウルスの標本なんて本当にもう二度とは観られないようなとんでもないものです!是非、会場に足を運び、その目で確かめてみてください!

<参考>
・「大恐竜展 ゴビ砂漠の脅威」図録/国立科学博物館/2013
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