Don Basilio, o il finto Signor

ドン・バジリオ、または偽りの殿様

『グスコーブドリの伝記』

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『グスコーブドリの伝記』

徐々に進めています博ふぇすに出展する『イーハトーヴの旅』。

今回の作品は、どう味付けするかで本当に悩みました。
モノ自体はイネですね。ブドリを作るならこれしかあるまいと思って準備していた作品です。以前ご紹介したときには両面同じ色の紙を使っていたのでインサイド・アウトがわからなくなってしまっていましたが、こちらではそれを活かしています。

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『グスコーブドリの伝記』は賢治の童話の中でも評価の分かれる作品で、大好きから大嫌い、はたまたその両方なんて言う人もぱらぱらいます。そこにどのようなテーマを読み解くかも諸説出るところ。
モチーフにした映画も何作かありますし、『鉄腕アトム』の最終回の底本も恐らくこの童話でしょうね。
そういう作品だし自分の思い入れ的にも難しいなあと思いながら。

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ブドリの努力の賜物である実りを表現するため、穂の部分(即ち紙の裏面)は金色にすることは決めていましたが、葉の色(紙の表面)を現在どういったかたちで表現すべきか、これは本当に難しかったです。賢治の思想的な部分を反映した法華経、震災の記事、アトムの最終話、田圃の写真、所謂『雨ニモ負ケズ』の原稿などなど…しかしどれもいまひとつ決め手に欠けるような気がして、却下。
最終的には、作中の「お日さまが春から変に白くて」という言葉に代表されるように飢饉の白いイメージ、モノトーンのイメージで全くの白の紙を使いました。
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