Don Basilio, o il finto Signor

ドン・バジリオ、または偽りの殿様

『よだかの星』

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『よだかの星』

博ふぇす用に準備している連作『イーハトーヴの旅』ですが、ここで一段落と言いますかこの作品で区切りをつけようと思っています。
最後はいろいろ考えましたがよだかにしました。最後の場面、空を目指したよだかが美しい燐の火のように青く燃える星となるところを意識し、飛ぶよだかを青紫で。
作中でも述べられているようなヨタカの特徴である平たくて耳まで裂けた嘴や、小さくてよぼよぼの脚などはかなり意識しましたが、飛んでいるヨタカの資料が少なく、飛ぶ姿としてこれで正解なのかは些か自信がありません^^;

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『よだかの星』という題ながら所謂『雨ニモマケズ』をよだかの身体に書いたのは、賢治が理想としたというデクノボー像のひとつがこのよだかだと思ったから。他にもかま猫(『猫の事務所』)やひのき(『ひのきとひなげし』)なども同じ系列でしょう。

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手帳に書かれた『雨ニモマケズ』のあとには法華経の題目が書かれており、それを羽の裏側と口の中に書いてあります。
賢治の宗教的な思想は非常に難しく、僕自身理解しきれてはいないのですが、それを表現することなく今回の連作を完成とは言い難いと思っていたので、こうして少しでも咬ますことができてよかったです。

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ひとまず形になったのが嬉しいようなさびしいような、そんな気分で今はいます。思い入れも一入の賢治の作品たちを、自分の表現でアレンジするのは非常に難しくもあり、また楽しい時間でした。どこまで当初の目論見どおり具体的ではなく抽象的に賢治の世界を再現できたのかはまだ自分で判断つきかねているところもあるので、ひょっとするとまた新たな作品を作ることになるのかもしれませんが、今のところはここで一段落。お付き合いいただき感謝、感謝なのであります。
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