Don Basilio, o il finto Signor

ドン・バジリオ、または偽りの殿様

かはくの展示から~第3回/ルリカケス~

このblogは国立科学博物館の公式見解ではなくファンの個人ページですので、その点についてはご留意ください。

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前回まで2回もそうでしたが、この企画、たぶん私の話のできる古生物の話が中心になるような気はしています(^^;
ただ、折角いろいろな展示があるので、できる限りで古生物学の展示以外もご紹介できればと思っています。
そんな訳で第3回。

ルリカケス
Garrulus lidthi
(日本館3階南翼、地球館1階、日本館2階南翼(10/21追記…忘れてました汗))
121013_1518~01

「瑠璃」と名前についていますが、体色はかなり鮮やかな紫です。胴体は鞍をかけるように臙脂の模様が入っています。上記の写真だと臙脂の部分がかなり多く見えますが、本物を見るともっと紫のイメージの強い鳥です。この鮮やかなコントラストに嘴の白さや、羽の細かな模様もあって、数多い日本の鳥の中でも最も美しいものの一つと言って良い見た目になっています。なお、生きたものが観たい方はお隣、上野動物園へ。
こんな色をしていますが、カラスの仲間です。
カラスと言うと真っ黒なイメージの方が大多数なのではないかと思いますが、なかなかどうしてそうではありません。日本で見られるカラスの仲間でも、この鳥をはじめ、オナガ、カケス、カササギなど鮮やかな種類も少なくありませんし、実は都会で見られるハシボソガラスなども、よく見てみると本当に真っ黒、と言う訳ではありません。

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この鳥は2か所で展示されていますが、1羽は日本館3階南翼の日本の気候帯、亜熱帯の動植物の展示の中。
是非ここに写っているものに限らず、周囲の生き物と合わせてご覧いただけると良いと思います。同じ日本であっても、亜熱帯と言われるエリアは、普段見慣れた生き物と随分違うものが多いことが見て取れるでしょう。
ルリカケスは、亜熱帯地域の中でも奄美大島と加計呂麻島にのみ棲息している非常に貴重な野鳥で、天然記念物に指定されています。こうした特定の島、地域などにのみ生息している生物のことを固有種と言います。
日本館2階南翼の展示をご覧いただければと思いますが、日本はこの固有種がかなり多い環境だと言って良いでしょう。

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こちらは地球館1階系統広場にいる方のルリカケス。
日本館では環境の構成員と言う視点から展示されていた訳ですが、こちらは生物分類の中で何処に位置づけるかと言う視点から展示されています。

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日本館のルリカケスの近くにはこんな展示もあります。
これは仮剥製といいます。それに対し、先ほどのルリカケスのような生きているときの姿と同じようなポーズを取らせ、硝子等で眼を入れたものを本剥製と言います。
実は博物館で収蔵されている剥製の多くは仮剥製の状態になっています。これは、本剥製はかなりのスペースを必要とするため大量の標本の収蔵に向かないことや、ポーズをとるために固定してしまうと研究のために利用することが難しいことなどに拠ります。

いま、かはくでは、山階鳥類研究所などと組んで企画展「鳥類の多様性」を開催しておりますが、興味を持たれたら是非ぜひ常設展の方もご覧になってくださいね!^^

※なお、今回の企画展は標本1体からしか存在が確認できない幻の鳥ミヤコショウビンの仮剥製や、世界で3体しか標本の残っていないこちらも幻の鳥カンムリツクシガモのつがい(!)の剥製、有名な割にほとんど標本のないドードーの実骨など、鳥好き狂喜乱舞の内容ですので、お見逃しなく!

<参考>
国立科学博物館日本館3階南翼キャプション
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