Don Basilio, o il finto Signor

ドン・バジリオ、または偽りの殿様

オペラなひと♪千夜一夜 ~第八十三夜/赤い時代の英雄~

引き続き露国の名歌手を。今回はテノールです^^

Nelepp.jpg

ゲオルギー・ネレップ
(Georgii Nelepp, Георгий Михайлович Нэлепп)
1904~1957
Tenor
Russia

露国と言うとバス、バリトン、そしてメゾと、男女問わず低音域の歌手に光が当たることが多いように思います。かく言うこのシリーズで取り上げた歌手を振り返っても、シャリャピンと前回のピロゴフ、そしてペトロフがバス、フヴォロストフスキーがバリトン、ドマシェンコとアルヒーポヴァ、それにオブラスツォヴァがメゾで、高音域の歌手は僅かにソプラノのネトレプコを取り上げているに過ぎません。しかし、それでは露国にいいソプラノやテノールがいないかと言えばそうではありません。むしろ20世紀中葉から終わりにかけてのモスクヴァ・ボリショイ歌劇場の黄金時代には多くの高音の名歌手が排出されています。こうした歌手たちが取り沙汰されない理由としては、ひとつには当然冷戦があり物理的に東西の歌手の行き来が困難だったことが挙げられるでしょう。が、私がそれ以上に大きなポイントだと思っているのは、西欧と露国の発声様式の違いです。僕自身は声楽を勉強している訳ではない素人ですけれども、そんな僕でもこれははっきり違うと断言できるぐらい両者の聴こえ方は大きく異なっており、尚且つその違いは高音域でより顕著になると思います。このため西欧のスタンダードな演目で露国の歌手が登場してもなかなか良さが発揮されないんですね。そして逆もまた真なりで、露ものの土臭い旋律を西欧の洗練された歌い方で歌われちゃうと、癖のない芋焼酎を呑まされているような微妙な心持になってしまいます。最近の露国の歌手はそういう意味ではだいぶ西欧的な歌い方をするようになっていて、国際的な活躍をする人が増えているなあと思う反面、個人的にはあの臭みのある歌がよかったんだけどなあ、地域性が無くなってしまってつまんないなあと思ったりもしています。

前置きが長くなってしまいましたがじゃあネレップがどういう歌手だったの?と言えばもうこれは思いっきり露風の歌い方、露国のドラマティック・テノールの第一人者と言うことになります。西欧の歌手とは全く違う力強く張りつめた高音の魅力を味わいたいならば、古い人ではありますが、まずは是非この人を聴いていただきたいです^^また数多くの名録音に参加していることもあり、露ものの様々な作品を楽しむ上では彼の存在は大きいと言えるでしょう。

素晴らしい録音を遺しており歌手としては偉大なネレップですが、スターリン時代にはいろいろと悪辣なこともやっていたようです。時の権力者とどう付き合うのかと言うことについては、各国各人様々な事情がありますね。若くして亡くなっているのはそのためかと一瞬思いますが、心臓発作によるものなのだとか。

<ここがすごい!>
やはり露国らしい発声でのパワフルでスリルのある歌声が、まずは大きな魅力でしょう。西欧の洗練された発声に馴染んだ耳で聴くと、引き絞るように出される彼の歌声は少しショッキングかもしれません。ぐっと押し出すような声とも言えるでしょうか。いずれにせよ伊国のベル・カントとも、独国の歌曲のような端整でスッキリとした歌い口とも全く違う印象であるのは確かです。しかしそれが無理くり出された感じがするかと言うと、そうは聴こえない。むしろ瑞々しく輝かしい魅力を感じさせる響きです。詳しいことはわからないですが、民謡・民俗音楽の発声に近いのかもしれません。更にネレップの特徴を絞って行くと、露国のテノールの中でもひときわドラマティックな声をしている点だと言えるでしょう。ドラマティックと言っても、例えば後輩のアトラントフのような暗さはなく、もっと明るく抜ける声をしています。そのためかこの国らしい、ソリストも合唱も個性が強いアンサンブルの中でもはっきりと彼のパートを聴きとることができます。
歌自体は露的で土臭さを感じさせるところこそままあれ、それでもかなり崩しの少ない端整な部類に入ると思います。がっちりとした骨太で堅実な歌づくり。しかし、聴いてより印象に残るのはその整った歌い口以上に、歌に込められたホットな感情、熱情です。彼の歌を聴いていると、まるで度数の高いアルコールを呑んだときのように、何かアツいものが身体の中を通って行くような思いにさせられます。まさにヴォトカのような歌!上述のような彼の土俗的な声が、そこに更に火を注ぎ、凄まじい威力で人を興奮させるのです。伊系ではデル=モナコが、独系ではヴィントガッセンが同じように人を興奮させて呉れるのですが、この麻薬的な力はネレップ独特のもののように思います。

上記のような彼の持ち味から若者を演じている場面が多いように思っています。とは言え同じ若者でもそれこそ例えば伊もので言うなら、ネモリーノ(G.ドニゼッティ『愛の妙薬』)やロドルフォ(G.プッチーニ『ラ=ボエーム』)のような優男とは無縁です。得意のお国ものの定番の役柄の中でも、レンスキー(П.И.チャイコフスキー『イェヴゲニー・オネーギン』)を歌っていないのは、或意味で象徴的なことだと言えるかもしれません。むしろ若いながらもパワーがある英雄的な人物がやはりお似合い。武将であったり、自分の運命に向かって突き進んでいくような役柄とでも言いましょうか。ソビーニン(М.И.グリンカ『イヴァン・スサーニン』)やトゥーチャ(Н.А.リムスキー=コルサコフ『プスコフの娘』)はそうした彼の魅力を味わうにはもってこいでしょう。年齢不詳系ではありますがフロレスタン(L.v.ベートーヴェン『フィデリオ』)もこうした部類ですかね^^
また一方で、演技力が求められる性格的な役どころと言うのも彼が得意としているところでしょう。露ものには結構キャラクターの立ったテノール役が多いのですが、そうした役についても非常に器用に人物像を築いています。フィン(М.И.グリンカ『ルスランとリュドミラ』)のような役は下手な人がやるとうわついた感じになってしまいかねないと思うのですが、格調高い威厳のある歌唱で、テノールでも充分に堂々とした老人が演じられるもんなんだなあと唸らされます。
こうした中でも特に彼が光っていると感じるのは、偽ジミトリー(М.П.ムソルグスキー『ボリス・ゴドゥノフ』) と、そして極めつけのサトコ(Н.А.リムスキー=コルサコフ『サトコ』)!偽ジミトリーは様々な顔を見せなければいけない複雑な役ですが、大胆な計略を実行する力強さ、反面人間的な弱さ脆さとどちらもしっかりと感じさせる歌唱で模範的なものと言えるでしょう。サトコについてはたくさんの音源がある演目ではありませんが、彼の歌を聴いてしまうとちょっとこれ以上のものは考えられない圧巻な歌唱です。全曲出ずっぱりで歌い続けなくてはいけない難役ですが、時にはヒロイックに時には抒情的に、圧倒的なうまさで全曲をリードしていきます。個人的には彼のこの歌を聴かずに露国のテノールを語る勿れと思う、随一の歌唱です。また私自身未聴なのですが、彼が得意にしたのがゲルマン(П.И.チャイコフスキー『スペードの女王』)!そのロブストな歌と憑かれたような演技が秀逸なのは想像に難くありません(なんとかして聴かねば!)。

<ここは微妙かも(^^;>
もう何度も言ったんでわかりますよね?笑
露国独特の、聴きようによっては締めつけるように聴こえる発声が好みでなければダメでしょうね。芋焼酎がお嫌いな方に如何に芋臭さの素晴らしさを伝えても仕方ないよね、っていう話です^^;
言語の問題もあるけど、本当にこれに尽きるんじゃないかなあ。

<オススメ録音♪>
・サトコ(Н.А.リムスキー=コルサコフ『サトコ』)
ゴロヴァノフ指揮/シュムスカヤ、ダヴィドヴァ、アントノヴァ、レイゼン、コズロフスキー、リシツィアン、クラソフスキー共演/ボリショイ劇場管弦楽団&合唱団/1950年録音
>不滅の名盤。単にこの作品の最高の音源と言うことに留まらず、露音楽の、そしてオペラの歴史に残る演奏と言ってもいいと思います。そしてこの音楽を引っ張って行っているのは、ひとつにはゴロヴァノフの燃えに燃えた指揮で、全曲を異様な緊張感と興奮のうちにぐいぐいと引っ張っています。そしてもうひとつの要因が我らがネレップの題名役。船乗りらしいヒロイックな荒々しさと戀を歌う情熱的な想いの吐露と、そして人々に慕われる主人公としてのカリスマと、この役に求められる全ての要素をここまで表現しきった歌唱はそうそう現れないでしょう。作品が長い一方で民話的で散漫な印象を与えかねない部分があったり、役そのものも様々な面を見せねばならない割に印象的なアリアは端役(テノールならインドの商人の歌でしょうね)にあったりして印象に残りづらかったりビハインドも多いのですが、この録音でのネレップはそんなことをものともしません。彼がいて、ゴロヴァノフの指揮があってこそなりたった凄演でしょう。そして共演陣もそんな彼らをビチッとサポートしています。シュムスカヤとダヴィドヴァの2人のヒロインは哀切極まる旋律を露的な発声で魂を込めて歌っていますし、ネジャータのアントノヴァもうんとエキゾチック!3人の商人は露国を代表する名歌手揃い踏みですし、海王や巡礼といった要役もこれ以上ないもの。
露ものファンを語るのであれば、聴いておかねばならない名演中の名演です!

・グレゴリー/偽ジミトリー(М.П.ムソルグスキー『ボリス・ゴドゥノフ』)
ゴロヴァノフ指揮/ピロゴフ、ミハイロフ、コズロフスキー、ハナーイェフ、マクサコヴァ、ルベンツォフ共演/ボリショイ劇場管弦楽団&合唱団/1948年録音
>これも古き良き露国の香りのする演奏。ゴロヴァノフの剛毅な指揮ぶりと重厚で味わい深いピロゴフを中心に、ボリショイの名手たちが八面六臂の活躍をしています。バスが注目されがちなこの演目、実は性格的なテノールの役が3つもあるのですがここではそれぞれに個性的な歌手を配しています。偽ジミトリーも物語の中でどんどんとその様相を変えて行く難役で、野望に燃える若者、逃亡者、戀する男といった顔を持つ男。ネレップは彼を英雄的に、しかし不安定で精神的な脆さをも感じさせる優れた歌唱で巧みに表現しています。例えばゲッダなんかもこの役では定評のある音源を残してはいる訳ですけれども、もっと辛口で毒のある歌。ややエキセントリックな雰囲気もあって、この複雑な歴史劇を立体的なものにするのに一役買っています。

・フィン(М.И.グリンカ『ルスランとリュドミラ』)
コンドラシン指揮/ペトロフ、フィルソヴァ、ポクロフスカヤ、ヴェルビツカヤ、クリフチェーニャ、レメシェフ、ガヴリショフ、コルニェヴァ共演/モスクヴァ・ボリショイ歌劇場管弦楽団&合唱団/1950年録音
>こちらもまた不滅の名盤。コンドラシンの見事な采配の下、ペトロフ(この歌唱は本当に恰幅のいい見事な英雄ぶり!)をはじめとした力のある歌唱陣の競演を楽しめる演奏であり、今もってなおこの演目の模範的な演奏だと個人的には思っています。露ものでもテノールがこういう威厳のあるおじいちゃんを演じると言うのはあまり無いところで、どちらかと言えば例えばマスレニコフやプルージュニコフのようなリリックな性格派の人たちが演技で聴かせるイメージのある役ですが、ここでよりドラマティックなネレップが歌うことでどっしりとした落ち着きが出ているように思います。と言いつつも彼もまた演技派ですから、ことば数が多い難曲のアリアも小回りの効いた歌唱で胸の空くような歌唱。最初の場面のリリックなレメシェフのバヤンともしっかり対比が効いています。

・ミハイル・トゥーチャ(Н.А.リムスキー=コルサコフ『プスコフの娘』)
サハロフ指揮/ピロゴフ、シュミロヴァ、シェゴリコフ共演/ボリショイ劇場管弦楽団&合唱団/1947年録音
>こちらも名盤でしょう。この思いっきり露国くさい音源をこれだけ露国くさいメンバーでやって呉れたと言う意味では今後もこれ以上の演奏は出ないかもしれない演奏。至上の泥臭さとでも言いましょうか。彼が演じるのはイヴァン雷帝に対抗するプスコフの侯の息子であり、ヒロインと戀仲という如何にもテノールらしい設定の役で、若い水気のある響きがたまりません。しかしラヴ・シーンよりもむしろその硬質でパワーのある声で人々に結束を呼び掛ける場面の勢いのある歌が民俗的な合唱とアンサンブルしていくところのほうがむしろ印象に残るように思います。ここではシェゴリコフのずっしりとしたバスの絡みも実にカッコいい。もちろん主役のピロゴフやシュミロヴァもお見事ですが、この2人がしっかりと脇を固めていることで、演奏全体が支えられているように思います。

・ピョートル・カホフスキー(Ю.А.シャポーリン『十二月党員たち』)
メリク=パシャイェフ指揮/Ал.イヴァノフ、ピロゴフ、ペトロフ、セリヴァノフ、ヴォロヴォフ、イヴァノフスキー、ポクロフスカヤ、ヴェルビツカヤ、オグニフツェフ共演/ボリショイ劇場管弦楽団&合唱団/1953年録音
>前回に引き続き登場の珍しい演目の名盤。群像劇的な作品ですが、ここでも彼の歌唱も強く印象に残ります。何と言ってもカホフスキーは史実では皇帝の暗殺まで企てた十二月党員の中でも過激な人物である訳で、彼のようなパワーのあるテノールが歌うと実に説得力がある。加えて、偽ディミトリーのところでも感じられたような或種のエキセントリックさと不安定さがここでも感じられます。なかなか演じられる役ではないからこそ彼のようにまさに適任と言う人が歌った記録が残っているのはありがたいことです(年代的にはひょっとするとシャポーリンが彼のために書いたのかもしれないとちょっと思ったりもしますが、詳しくわかりません)。

・ボグダン・ソビーニン(М.И.グリンカ『イヴァン・スサーニン』)
メリク=パシャイェフ指揮/ミハイロフ、スピラー、アントノヴァ共演/モスクヴァ・ボリショイ歌劇場管弦楽団&合唱団/1950年録音
>こちらもまたグリンカの偉大な作品の偉大な録音です。トゥーチャと同様血の気の多い若者を熱演していて好感が持てます。同時にここでは抒情的な場面でもほれぼれするような美しい響き(もちろんその土臭さを伴って!)を聴かせていて、露国のテノールの神髄を見る気分です。同じく非常に土臭いドスのあるミハイロフやスピラーとの1幕のフィナーレのアンサンブルは大変聴き応えがあります。唯一残念と言うか勿体ないのが、大きな見せ場である難曲のアリアがカットになっていること!彼なら歌えたはずだよなあと思うと惜しいです。どっかで歌ってないかなあ。

・フロレスタン(L.v.ベートーヴェン『フィデリオ』)
メリク=パシャイェフ指揮/ヴィシニェフスカヤ、シェゴリコフ、Ал.イヴァノフ、ネチパイロ共演/モスクヴァ・ボリショイ歌劇場管弦楽団&合唱団/1957年録音
>西側の演目も1つだけ。ヴィシニェフスカヤがネレップとの想い出として語っているのはこれかしら…詳細がわかりません。もちろんいつもの土俗的な歌唱ではありますが、ここでの彼のヒロイックな魅力にはやはり抗しがたいものがあります。2幕冒頭で登場したときの如何にも主役然とした歌声には痺れます。共演ではヴィシニェフスカヤもまたドラマティックな歌声ですし、シェゴリコフもまたここでもいい仕事をしていますが、アレクセイ・イヴァノフの実に憎々しいピツァロが個人的にはお気に入り。こういう役をやらせたら一級品でしょう。

・ゲルマン(П.И.チャイコフスキー『スペードの女王』)2015.5.12追記
メリク=パシャイェフ指揮/スモレンスカヤ、リシツィアン、ヴェルビツカヤ、Ал.イヴァノフ、ボリセンコ共演/モスクヴァ・ボリショイ歌劇場管弦楽団&合唱団/1949-1950年録音
>コメントもいただいていてどうしても聴きたかった音源をようやっと聴きました^^;期待に違わぬ超名演!何と言ってもゲルマンを演ずるネレップが聴き応え満点です。いつもどおりのドラマティックでパワーのある歌がやはり魅力ですが、ここではそれに加えて感じられる絶妙な不安定さがこの役の狂気を感じさせます。しかも全編に亘ってその不安定さを保ってきたところで、最終場に至って突然開き直ったかのような堂々とした自信満々な歌になるんですが、これが非常に説得力がある。何か憑いてしまった、一線を越えてしまった風情が良く出ています。サトコとともにネレップと言う歌手の一番の当たり役と言っていいのではないかと^^リーザのスモレンスカヤがまた非常に見事な歌唱で、いくつか音源を聴いてきた中で初めてこんなにこの役って面白いんだと思わせてくれますし、戀敵の公爵を演じるリシツィアンが朗々としてゆとりのある正統派のイケメンぶりでgood!声だけ取ると若い気もするヴェルビツカヤも芝居は非常に巧みでリアルですし、イヴァノフは性格派バリトンの面目躍如たる名唱でどっしりとした重みのある高音も凛々しい。そしてこれらを率いるメリク=パシャイェフの指揮!この寒々とした悲劇をさまざまなアプローチで1個のものに構成していく手腕はただものではありません。彼の録音の中でも随一のものと言っていいと思います。
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コメント

Basilioさん、初めて投稿させていただきます!Basilioさんのオペラの造詣の深さには毎回驚きの連続で、大変勉強になっております…ほんとうにどれだけ聴いてらっしゃるのでしょうか!!!

Basilioさんがこれまで取り上げてくださった方々の中にも、思い入れの深い歌手が何人もいらっしゃって、Basilioさんのご分析をニヤニヤしながら読んできました^ ^とっても楽しい記事をほんとうにありがとうございます!

最近は、イタリアやフランス、ドイツものとは明らかに毛色の違う、ロシアのオペラの魅力にハマっているのですが(といってもまだオペラ歴10年にも満たない、ほんとに若輩でございます!)露テノールの中でもネレップはまさにBasilioさんのおっしゃるVodkaのような熱情、英雄的な声、表現の繊細さ、どこから見ても最高峰!!と入れ込んでいます。露にこれほどのテノールがいたことに感動です。個人的な趣味ですが、伊の、デル・モナコとかコレッリよりもなんだかしっくりくるんです。ドラマティコで、アンジャパリゼという凄い人もいたということを最近知ったのですが。。。

ネレップのPique DameはYou Tubeにアップされていますので、よろしければ。ほんとうに素晴らしかったです。彼以上のゲルマンはありえない!と思いました。
サトコも聴きたいのですが、リブレットがスペイン語とかしかなくて悩んでいるところです笑

これからもBasilioさんの記事を楽しみにしておりますので、どうぞよろしくお願いします^ ^
2015-03-01 Sun 15:50 | URL | ももこ [ 編集 ]
ようこそのお運びで、その上過分なまでのお褒めの言葉まで恐縮です。ありがとうございます^^
私も高々聴き始めて10余年程度、若造の書き散らしですがお楽しみいただけていれば幸いです。

ネレップのアツいものが流れる、力強い歌唱は堪りませんよね!おっしゃる通りこの時代の露国のテノールの最高峰と言っていいと思います。デル=モナコやコレッリの濃さは好きな人には堪りませんが、違和感を持つ人もいるだろうなという気がします。

アンジャパリゼ、いいですよ!^^メリク=パシャイェフ指揮ヴィシニェフスカヤ主演の露語版『アイーダ』でラダメスを演じていますが、彼もまた露流のドラマティック・テナーで迫力ある歌唱を披露しています(いまのくくりで言うとグルジア出身ですが)。

『スペードの女王』の情報ありがとうございます!実はこれ、私も見つけてはいたのですが、まだ聴けていなくて…楽しみにしています。ヘルマンと言えばより最近のアトラントフも個人的には好きなのですが、如何でしょう?
2015-03-02 Mon 18:17 | URL | Basilio [ 編集 ]
ご返事ありがとうございます!

アトラントフですか!いい歌手だとは思いますが、個人的には少々苦手でして…笑 張り上げ気味が、性にあわないというか?汗 ガルージンも有名ですけれど、太い声でガンガンこられると、う〜んという感じになっちゃいますねえ、、、そこんとこ、ネレップには非常に優れたものがあると思うのです。解釈をどこまで求めるか?という個人の問題なのでしょうけど。
なんせ、えり好みが激しいので、困ったものです汗

アンジャパリゼは、グルジアの方ですが、Soviet Corelliとも呼ばれたそうですね!今まで全然知らなかったのでびっくりです。(私、もちろんコレッリ大好きです!)
しかし、本心はバリトンフェチです笑
2015-03-03 Tue 09:43 | URL | ももこ [ 編集 ]
なるほどなるほど、お察しするに太めのドラマティコがあまり得意ではない感じなんですかね^^そうすると確かにデル=モナコは苦手というのも納得行きますし、ネレップやコレッリがお好きなのもわかります笑。
ベルゴンツィだと軽過ぎ?

アンジャパリゼはコレッリほどくどくないので、言語が違うのを別にすれば却って聴きやすいかもしれません。実力の割に音源も少ないし、知られていない人ですよね。

その辺の路線であれば捷国のベノ・ブラフト(Beno Blachut)あたりはお好みではないかと思います^^

> バリトンフェチ
バリトン、良いですよね!オペラを面白くするのは低音陣だと思っています!
2015-03-03 Tue 16:49 | URL | Basilio [ 編集 ]
ご紹介ありがとうございます♪ さっそく、Beno Blachut聴いてみました!

ノーブルで正統なリリコという感じでしょうか?ヘルマンとしてはむしろ異色かもしれませんね?あのレメシェフもヘルマンを少し歌っていたけど、アリアしか残していないし、やっぱりリリコはヘルマンを歌うべきでないという考えが一般的なのかなと思っていたんですが。(実はレメシェヴィストです、スミマセン^^;)

チェコものには無知すぎるので、おいおい聴いていきたいです。チェコ語がロシア語と似ているのにもびっくりしました。あれ、今のロシア語?とか思うところがちょくちょくありますね^ ^
2015-03-03 Tue 22:34 | URL | ももこ [ 編集 ]
ブラフト、ゲルマンとしては確かにちょっとリリコかな?スメタナの『ダリボル』なんかでは結構ヒロイックな魅力を楽しめるんじゃないかなと^^

レメシェフはまた全く違う方向で良いテノールですよね、あの哀感とやわらかさ!永遠のレンスキーだと思っています。

東欧と露国は言語的には近い部分もあると思いますよ~詳しくわからないですが^^;
2015-03-04 Wed 11:32 | URL | Basilio [ 編集 ]

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