Don Basilio, o il finto Signor

ドン・バジリオ、または偽りの殿様

Tyrannosaurus

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ティラノサウルス
Tyrannosaurus rex

ひょっとすると意外に思われるかもしれませんが、人生で初めてティラノサウルスを作品化しました。
しかし、むしろ本音は逆で、この生き物を作品化できる日が来るとは思っていなかったんです。

何と言っても泣く子も黙る超有名恐竜。知名度も高ければファンも圧倒的に多いですし、書籍やWebサイトでも少なからぬ情報が手に入りますし、題材にしている作品も数多あります。そういう意味で手垢が付きまくっているものなので、自分なりに表現できるかというと難しいかなと思っていた部分があります。

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一方で、あまりにも大型肉食恐竜即ちティラノサウルスというイメージが強すぎて、そんなにそれっぽくないのに「ティラノサウルス」という名で語られているものも多くあります。糅てて加えて折り紙にしようとしたときに、肉食恐竜の中でのティラノらしい特徴、ティラノをティラノだと認識させるような特徴は、結構表現しづらい。例えばトリケラトプスやステゴサウルスなら極端な話多少いい加減でも「それだ!」とわかる訳ですが、ティラノはいい加減にしちゃうとアロサウルスだか怪獣だかわからなくなってしまうようなところがあるんです。ちょっとでも恐竜を知っている人はそういう点に敏感ですし、僕自身はっきりティラノだとわかるようにしたかった。

こういういろいろを考えたときに作品化の難しさを感じていたのですが、このほどなんとか固まった次第。

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最近作った諸々と同様に、全体に立体感を持たせて重量感を出すことを意識しました。ティラノの仲間って肉食恐竜の中でもかなり骨太でどっしりしたイメージなので、ふっくらした感じをうまく表現したいというのはありました(逆にアロなんかは引き締まったイメージ。こいつもまた改めて作りたいなあ)。また頭の造形も、前方から見ると鼻先はシュっと、後ろの方はごっつくて立体視ができると言う特徴を盛り込みつつ、全体には重厚な仕上がりを目指しています(お蔭で上半身が重たくて立たせるのが大変なんだけどね笑)。

ティラノの折り紙と言うと歯を折り出している作品も多くて、またそれをやりたくなるのもわかるのですが、個人的にはそこにはあまり拘りませんでした。技量の問題もありますが、生きていたときにあれが口から見えるようにはあんまり思えなくて(^^;

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あと最近話題になった羽毛の話ですが、こちらも敢えて拘るのを辞めました。比較的鳥に近いので羽毛があったと言う意見も代謝の関係であんなでかい動物に羽毛はないだろうという意見も、いずれも反論の余地はたくさんありそうだし、そこで議論できるほど詳しくきちんとこのあたりわかっている訳でもないので^^;それにこちらもサイズのことを考えると、羽毛があったとしてそれが僕の作品レベルのシルエットで判別できるかは、正直疑問かなと(大型哺乳類の毛の1本1本まで折らないのと同じ理窟)。
そんなわけでこの作品は、羽毛については考えていません。これが或意味折り紙のいい部分だと思うんですが、そのあたりどっちと解釈して観ていただいても、というところ^^

(追記)2015.2.26
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その後イラストレーターの山本聖士さんとツイッターで少しお話して、顔をほんの少し修正しました。

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具体的には鼻面の長さをちょっと余分に取った上で、向きを少し下に修正。これだけでだいぶティラノ感が増したように思います。

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立体視もよりそれらしく。
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折り紙 | コメント:2 | トラックバック:0 |
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コメント

ナストケラトプス、で検索したらこちらのサイトに辿り着きました。素晴らしい折り紙のできばえに加え、恐竜への造詣も深く、感動しました!
2015-03-15 Sun 23:07 | URL | アッキー [ 編集 ]
ようこそのおはこびで^^
お楽しみいただけたようでなによりです。素人の書散らしばかりですが、よろしければまたお越しくださいませ。
2015-03-16 Mon 09:36 | URL | Basilio [ 編集 ]

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