欧巴賓蠍図2015-09-13 Sun 23:17
![]() 欧巴賓蠍図 Ôhahinkatsu-zu (Opabinia regalis) 最近人気が出てきたカンブリア紀の生き物たち、前回は有名なアノマロカリスを作品にしましたし、個人的には一番押していたのはその名も「幻」という意味のハルキゲニアでした。 しかし、いま科博で行われている生命大躍進展に凄まじい保存状態の化石がありまして、それ以来一気にオパビニアに気持ちが傾きましたw という訳で、ここ暫くずっと作りたかったものです。 ![]() 実はオパビニアはかつて作った作品があります。ただこの時も書いていますが、ほとんど5つ眼を作るのでほぼいっぱいいっぱいでして^^;頭から伸びているノズルとかは割といい加減だったのです(これ口じゃないのよ。アノマロカリスの頭から生えているのと同様、付属肢といいます)。 しかし、今回の化石を見て実は一番気に入っちゃったのがそのノズル笑。「象の鼻のよう」という喩はしばしば聞いていましたが、実際の化石を見ると、あたかも日本画の象のようなやわらかな曲がりよう。その先にかなりしっかりハサミがあるっていうんです。どうにか形にできないか試行錯誤をして、なんとか纏まったのがこれ。実物とは曲がり方こそだいぶ違うけれども、それでも象を彷彿とさせるようなかたちにしてみたつもりです。 顔だけでパーツが多いんで、本当に難渋しました^^; ![]() で、また顔が決まってから身体を作るのもまた結構大変でして。。。つくりそのものは難しくないんだけど、顔のパーツを作るんで紙が分厚くなるせいで重なったところが破けちゃうんですよ。これもいくつか試作して、最終的にこの本折りでまた新しい方針で作るという賭けに出た結果こうなりました(いやあ、この賭け失敗したらどうしようかと冷や冷やしましたがな笑) 肢は作れそうでもあったんですが、あんまり美しくならなさそうだったのと、どうせ体の下で見えないしっていうんで諦め^^; ![]() 尾はこれまでの日本画ものの中でもひときわ立体的な仕上げになっています。 併せて身体のラインもちょっと捻って全体に動きをつけました。ここまでうねるかは…自信ないけど、ま、いいかなって笑。 スポンサーサイト
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