Don Basilio, o il finto Signor

ドン・バジリオ、または偽りの殿様

雷羅風子図屏風

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雷羅風子図屏風
Rairahûsu-zu-byôbu
(The Battle of "Laelaps")

日本画風の作品をつくろうと思ったときに、何処かの段階でどうしても取り組んでみたいと思っていたのが屏風でした。
と言って物凄く思想があって作りたかったというよりは、屏風ってかっけぇなぁッ!という非常にみいはあで単純な憧憬からではあるのですが^^;敢えて言うなら、やはり日本画的な間やリズム感を自分が感じるのが、屏風のように思うのです。

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観る角度を変えることで観える風景がかなり変わるのも屏風の面白いところだと思っていて、立体を貼り付けたことで、その効果が増したように思っています^^
本来なら屏風でよく見られるような主題から制作していくのがいいのだろうとは思っていたのですが、あるときふとチャールズ・R・ナイトの『跳ねあがるラエラプス』を観たときに、屏風にするならこれしかない!と即決した次第。構図の上でも左右1頭ずつラエラプス(この学名はダニに既に遣われていたということで、現在ではドリプトサウルスDryptosaurusと呼ばれています。このあたりはらえらぷすさんの記事に詳しく、非常に興味深いところです)を配するとバランスが決まるように思いました。

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最初は二曲ではなく四曲ないし六曲で考えていたのですが、折り紙を貼り付けるのにあんまり曲がりが多いと難しいこと、折り紙を貼るサイズのもので適当なものが入手しづらかったこと、具体的に構図を考える段階で意識していた宗達や光琳で有名な『風神雷神図屏風』も二曲一双であったことなどから、このかたちに。結局はナイトの構図を優先したので、配色を除くとそこまで風神雷神感はありません。

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右隻、跳ねあがっている方のラエラプス。
造形的には過去のものの組み合わせで、特別新しいことはしていません。顔はティラノサウルス、身体はアロサウルスから転用しました。ドリプトサウルスは、広い意味でティラノサウルスのグループの一員と位置付けられるということで、顔についてはナイトの絵を再現するのではなく、ちょっとティラノに寄せたいなと思っていたところがあります(ドリプトサウルスは見つかっていないところが多いということなので、がっつりそうはしていませんが)。
ただ、意外と自然な躍動感が出ず、ポーズ決めにむしろ時間がかかったところがあります。

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左隻、迎え撃つラエラプス。
単純にひっくり返していると思われるかもしれませんが、さにあらず。ナイトの絵を観るとこちらのラエラプスはかなりでっぷりとお腹が描かれていますが。跳んでるほうのラエラプスのボディ・プランではお腹が薄っぺらくなっちゃうんです。一方で上下を単純に反転すると頭で同じ形が使えません。いろいろ考えましたが、屏風に貼られている面は死角になるし、頸をグイッと捻ってみました。これにより、頸の動きもよりダイナミックに表現出来たように思います。
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