Don Basilio, o il finto Signor

ドン・バジリオ、または偽りの殿様

Dürer's "Rhinocervs"

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デューラーの『犀』
Dürer's "Rhinocervs"

どうやら年内最後の更新になりそうです。この1年も大変お世話になりました。

『犀』は、アルブレヒト・デューラーの非常に有名な木版画。
彼の時代にはインドサイが欧州に既に齎されていましたが、長生きさせることはやはり難しかったらしく、当時は正確ではない姿が広まっていたようです。デューラー自身も生きたサイを観たことはなかったのだそうで、ここに描かれている犀も非常に精緻な筆で描かれている一方で、実際の姿とは異なります。が、それが非常に魅力的。

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実は何年か前にも一度作ってみてはいたのですが、どうも作品としての纏まりがいまいちだったのと、再現度も納得いかなかったので、この冬に思い立って再挑戦!しかし、今回もまあ手こずる手こずるで(苦笑)年末になってどうにかこうにか漸く形になった次第です。
手こずった原因の一つが、実際の犀には存在しない頸の付け根の小さな角。こんなところに角の生えてる奴なんて居やしないんですが、これをちゃんと作ってあげないとデューラーの『犀』にはならないので^^;

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はたまた実際のサイはここまで甲殻類のような鎧を着てはいないのですが、これもまたデューラーがこう描いているんだからやっぱり再現したくてですね。しかもおなかのたっぷり感と同時に肢も結構しっかりしているので、それを両立するのに難渋しました。

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一旦12月半ばぐらいに纏まりはしたのですが、そこまで来た時点でなんだか全体にのっぺりした印象、というかあっさりしすぎてしまった気がして。やはり足の指をちゃんと折りだしてあげないとあの怪獣っぽさが出ないなと気づいたのです。
ところがまあ、この指の折りだしが思った以上に大変だった^^;結局2週間ぐらいこのために試行錯誤を繰り返すことになりました。
最終的には、まあ悪くないんじゃないかな。

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おまけ。
年末にパリ国立自然史博物館で観た、初めて仏王室に献上されたサイの剥製。王室の植物園で飼育され、仏革命も経験したのだとか(相方のお蔭でキャプションもわかって感謝感謝)。剥製は進化の大ギャラリーに、骨格は古生物学と比較解剖学のギャラリーに展示されています。
初めて間近で観た人々にとっては、驚異の生き物だったんだろうなあということがひしひしと伝わってきました。
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