Don Basilio, o il finto Signor

ドン・バジリオ、または偽りの殿様

鯨鉢

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鯨鉢
Kujira-bachi (Whalebowl)

再び式に向けて作ったもの。
金魚図のときに妻から、「金魚鉢で泳いでいるように見える作品ができたら面白いのではないか」という提案を受けて作ったもの(ちなみに金魚図も展示しました)。
こちらの写真は当日のもの。

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「泳いでいるように見える」ようにピアノ線か何かで金魚鉢の中に固定することもできたのですが、折角ならちゃんと泳がせたいと思い、この折り紙の鯨は実際に水中に浮かべています。
後述する鯨そのものも新作で、これ自体は思ったよりも早くイメージ通りのものができたのですが、紙の選択がやはり非常に難しかったです。最初に考えたのはレジンコーティングですが、作ったものをコーティングするのでは塗り切れていないところから絶対に浸水すると思い、まずは正方形の折り紙の段階でレジンを塗ったものを作ってみたのですが、やはりかなりの勢いで浸水して断念。次には紙ではない薄いものならどうかと不織布を使ってみたものの、こちらは整形が上手くいかず。
最終的には表面が撥水の塗料(漆っぽいやつ)で塗られた和紙の裏側を黒の油クレヨンでありったけ塗りたくって使っています。クレヨンは非常に優秀で、事前に2回ほど8時間ほど水につけておきましたが全く問題なく、当日も12時間以上平気でした(とは言え、ずっとつけておくと劣化が進むのは間違えないので、現在は水を抜いて置いてありますが)。

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コンセプトとしては「鯨の棲む海の生態系を金魚鉢に閉じ込める」ということで、海らしさと金魚鉢のイメージとの交錯した世界を狙いました。ビー玉も貝殻も金魚鉢によく入れるアイテムですが、ビー玉は海らしい水色、貝は海のものをそのものずばり用いることで、そうした効果を出そうとしています。

最終的には良い意味での倒錯した魅力を出せたかなと思う一方、これを写真で伝えるのはなかなか難しく^^;
上記3枚はプロの手によるもの。流石、の一言です。

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中に入れた鯨は完全に新作。
マッコウクジラやナガスクジラ、セミクジラもそれぞれの魅力があるのですが、今回は絶対ザトウクジラ!と決めていました。長く優美な前脚が、金魚鉢に入れたときに映えると思ったからです。

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黒いものなので写真だとうまく伝わりませんが、喉元の部分は実際のザトウクジラ同様蛇腹にしてあります。
実は当初やたら紙が余ってしまって難渋していたところ、ここも妻から「本物に寄せて蛇腹にしちゃえば?」と言われてはたと気づいてこのように纏めた次第です。
ちなみに、喉の部分が蛇腹になっているのは髭鯨だけで、マッコウクジラのような歯鯨にはこのような構造はありません。
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