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Don Basilio, o il finto Signor

ドン・バジリオ、または偽りの殿様

露琪亜図"Eccola!"

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露琪亜図 "Eccola!"

以前は人のモチーフと言うものに全くと言っていいほど関心が湧かなかったのですが、昨年ぐらいから物語の人物、キャラクターと言ったものを形にしたいという思いが強くなっています。私自身の舞台に対する主要な関心がオペラということもあり、リゴレットとメフィストに続き、今回はルチアにチャレンジしてみました。

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女性の姿はこれまで全く作ったことがなかったのでどうしたものかなと思っていたのですが、たまたまメフィストを作っているときに行けそうなプランを思いついたので、実は昨年の暮れぐらいに試作を重ねていました。時間がかかったのは、全身が或る程度固まったものの顔のパーツが出せなかったことや、女性らしい細さややわらかさの表現、最終的なポージングが固まらなかったことなど結構色々と^^;

最終的に顔がうまくいかない一方で後ろ姿が気に入ったこともあり、背中でドラマを表現できる人物を考えてルチアになったといういきさつです。

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そんな訳でルチアにした理由は後付けではあるものの、どういった視点から見たどういった姿であれば狂乱を表現できるかには頭を悩ませました。血塗れにしたり派手なモーションをつけたポーズにもできたのですが、1カットでそれを感じさせるのには、むしろひたすら美しく静謐な画面の中に不気味で異常な要素が含まれている方がいいだろうと思い、このかたちに。
血で汚れているのは果たして右手だけなのかは、鑑賞される方のご想像に委ねたいと思います(作品の左側から見るとこの辺見えちゃうんですが、そっちからは見ないでねということでw)

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衣の襞は敢えて屈折した感じにしてみました。本当はこれはメフィストで使ってみようと当初考えていたアイディアだったのですが、どうしても下天している感じにならなくてお蔵入りになっていたものをこちらで改めて。
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