Don Basilio, o il finto Signor

ドン・バジリオ、または偽りの殿様

かはくの展示から~第12回/ラブカ~

このblogは国立科学博物館の公式見解ではなくファンの個人ページですので、その点についてはご留意ください。

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ラブカ
Chlamydoselachus anguineus
(地球館1階)
130209_1658~01

何とも珍妙な形をした魚。実はサメの仲間です。
と、言っても全くサメらしい姿はしてませんね(笑)
世界中の海の水深数百m程度から見つかっており、所謂深海魚の代表選手として扱われることも多いですが、時折浅海でも発見されています。但し、飼育はやはり難しいようで、沼津港深海水族館などで何度か試みられていますが、いずれも数日で死んでしまっているようです。

かはくで展示されている標本は剥製です。
魚は皮の厚さや脂の量の問題からなかなか剥製にするのは難しいのだそうで、こうして常設で近くで見られるのは、実は非常に貴重な機会です。かはくにはこれ以外にも、質の高い魚の剥製が多く、実は隠れた見どころになっています。ちなみに、魚の剥製では北九州のいのちのたび自然史博物館に展示されているものも大変見事。

130209_1659~01

かつては古代ザメと言われていましたが、今では異論もあるようです。
所謂サメの仲間と言うと尖った鼻づらに口は下方についている、というようなイメージですが、比較的丸みを帯びた鼻先で口は顔の前の方についています。どちらかというと化石種として知られるクラドセラケCladoslacheに似ているなどと言われ、長いこと原始的なサメの生き残りではないかと言われてきました。しかし、サメの仲間の顎や頭の関節を比較した研究から、ラブカはそこまで現代的なサメと違いがないことがわかってきているという話もあり、今後の立ち位置が気になるところでもあります。
鰓や歯の形も独特です。このあたりは、是非実物をご覧いただければと思います。

130209_1658~03
サメの仲間の注目ポイントの一つが、腹鰭の間にある交尾器です。
非常にざっくり言ってしまえば、これが立派な方がオス、目立たない方がメスで、この個体はオスです。
雌雄の見分け方というのは、動物を観る時の重要な点の一つなので、押さえておくと良いでしょう。

<参考>
深海生物ファイル あなたの知らない暗黒世界の住人たち/北村雄一著/ネコ・パブリッシング/2005
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