Don Basilio, o il finto Signor

ドン・バジリオ、または偽りの殿様

かはくの展示から~第15回/ホウボウ~

このblogは国立科学博物館の公式見解ではなくファンの個人ページですので、その点についてはご留意ください。

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ホウボウ
Chelidonichthys spinosus
(日本館3階南翼)
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今回の主役は食卓に上がることもあるかもしれない魚、ホウボウです。
見た目も名前も奇妙ですが由来としてひとつ言われているのは、なんと鳴き声。そう、こいつら、魚のくせに鳴きます(笑)もちろん喉を使う訳ではなく、浮き袋を使ってぼうぼうと音を立てるのです。ホウボウに限らず浮き袋で音を立てる魚は実は少なからずいるそうで、鳴く理由としては威嚇だとか求愛だとかと言われているのだとか。

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名前の由来としてもう一つ言われるのはその見た目に起因するもの。
この位置からだと良くわかりますが、3対の“脚”が生えています。もちろんこの“脚”は我々の脚とは縁もゆかりもなく、胸鰭の変形したものです。これをつかって「ほうぼう歩き回るから」というのがもう一つの説。どっちもホンマかいなって感じですがね(^^;
この“脚”で歩き回ること以上に重要なのは餌を探すこと。
味覚があってそれで砂の中にいる餌を探すのだそうです。ヒトの目線からすると、口からこれだけ離れた機関で味を感じるのはとても奇妙な気もしますが、同じ魚類で言えばナマズの髭なんかは有名なところですし、案外いろんな形で味覚を感じている動物はいます。

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このホウボウがいる展示は日本近海の海に生活する魚を集めた展示で、南北の分布及び深度による分布を示しています。
これを見るとわかるのが、海の底の方に暮らす魚の方が色が赤いこと。ホウボウはそこまで深いところにはいませんが、やはり底生生活なので色が赤いです。これはざっくり言ってしまえば赤い光がある程度以上のところより深くには届かないからで、陸上では華やかな赤に見える魚たちも実際に海で生活している映像をみると黒く見えます。そんなことを頭の片隅に入れながら展示を見ていただければ(^^)

ちなみにここ含めかはくで展示されている魚は非常に出来の良い魚の剥製が多く、これは珍しいというのはラブカのところでお話ししましたが、色については基本的には実際の色を残すことが不可能なので、ほとんどの場合塗っているのだそうです。これはこういった形で展示するためには必要不可欠な作業で、そんなのも博物館の仕事なんだなと思っていただければ。

<参考>
野外観察図鑑4 魚/旺文社/1985
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